内容説明
放課後の茶道華道部の作法室で、誰もいないはずなのに「さまようツボ」と呼ばれる壺が割れた。階下でデッサンをしていた美術部の新入部員である、俺・中内修太郎は、なりゆきで部長の葉山先輩と、このちょっとした事件を探ることに。葉山先輩は手慣れた様子で、茶道華道部の部員だけでなく関係者皆に話を聞きに行き……。実は、一緒に美術部に入部した俺の幼馴染みの岩境ひなにも、ある特殊な能力があって葉山さんとも意気投合!? 伊神や柳瀬など、おなじみのメンバーに加え、新たな名探偵候補も登場し、市立高校内外を駆け巡る! シリーズ第8弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さっちゃん
49
シリーズ8作目。密室で割れたさまよう壺、無人の部屋で水平移動するガーベラ、部室への侵入者、レアモンスターの入手方法など学校の内外でまた事件が…。/お馴染みのメンバーにまた会えて嬉しい。大学で都市伝説化している伊神先輩、役者への道を歩き始めた柳瀬さん、さらに美術部新入部員の中内修太郎と、その幼なじみでちょっと変わった能力の持ち主の岩境ひなも加わり賑やか。3年生になった葉山君が頼もしくなってるし、柳瀬さんとイチャコラしててニヤけちゃう。胸がチクリとする事件の幕引きは青春の苦味が。やっぱり大好きなシリーズ。2026/05/17
papako
42
久しぶりのシリーズ。どこまで読んでたかわからないけど、最新刊ということで。1冊目を読んだ時って紙の本でめっちゃ小さい字だったし、携帯すらあったのか?みたいな雰囲気だったのに、いつのまにかスマホとかGPSとかなんだなー。19年前の作品なのかー。サザエさんみたいにずっと学生かと思うと柳瀬さんも伊神さんも卒業してるし、新入生は入ってくるし、時代は加速度的に進んでる!動物園シリーズの新作読みたいです。2026/02/19
koma-inu
40
市立高校シリーズ9作目、5年ぶり新作。新たな探偵役である新入生の中内君が一人称で登場。3年生になった葉山君が、とても大人びて見えます。役者になった柳瀬さん、相変わらず神がかった推理する伊神さんも登場し、シリーズファンとしては安心。出番は減って少し寂しさも。本作は密室ミステリ度が高めで面白い。特に「水平移動するガーベラ」のトリックは図解入りで秀逸。第一話から引っ張ってきた「さまようツボ」の解決に至る、星座の例えは本当に上手い。これぞ青春の日常の謎。著者こだわりのあとがきも読み応えあり。2026/04/26
kk
40
みんな大好き「市立高校シリーズ」久しぶりの最新巻。これまでずっとパタパタのいじられキャラだった葉山君、すっかり頼もしくなっちゃって、ちょっと何だかなぁとも思われましたが、伊神先輩が登場するや、やっぱりいつもの弱キャラに。安心しました。男子高校生のウダウダな心情や世の中の人情などに対する微に入った眼差しにはいつもながら感心。しょーもない後書き、今回も秀逸でした。何年も待たせずに、さっそく次のに取り掛かって頂きたいものです。2026/03/01
nyanco
38
「市立高校シリーズ」の最新作。このシリーズ、初期のものは未読のまま 東京創元文庫らしいシリーズ 私立高校の茶道華道部の部室から始まるミステリー 最初の謎は未解決のまま、ラストまで持っていくため、もやっと感がページを捲らせて構成が巧い。似鳥さんらしく高校生たちのキャラクターが良く、高校の雰囲気は明るい。それと事件との対比が良い。二転三転する謎の答え、あぁ、と思ったのにまた騙される。第3章「無からは何も湧かない」でまんまとやられました。過去作品、読んでいきたいなぁ(手元の積読が多すぎるけど) 2026/03/16




