内容説明
須永恵と恋人の木下亜子は、共通の趣味の天文の本や望遠鏡に囲まれ幸せに暮らしていた。しかしニュージーランドで事故に遭い、恵はこの世を去る。ショックで混乱した亜子は恵の双子の兄・涼を恵だと思い込み、涼も本当のことを言い出せずに、恵のふりをして二重生活をすることに。幼馴染の梶野だけが真実を知り、涼を見守っていた。戸惑いながらも、亜子に惹かれていく涼。一方、亜子にも打ち明けられない秘密があった――。世代を超えて愛されるスピッツの名曲「楓」から誕生した映画を完全小説化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
aki
23
スピッツの「楓」が大好きなので、この曲から誕生したという映画のノベライズ本を思わず手に取る。高校生の時から長年一緒にいた恋人を不慮の事故で亡くし、その双子の兄が恋人になり代わり暮らしていくという展開。周りを巻き込み、お互いに秘密を抱えつつも恋人同士でいる苦しさ切なさ。様々な葛藤を消化して辿り着いた先に2人に見えたものは。伏線はあったから何となく感じとっていたサプライズはこの物語の中でも一番の見どころであり、切なさが押し寄せる。まさに楓の世界観。たまにはこういう作品を読むのも良いものね。2025/12/05
F
5
先日映画を観て余韻に耽りたくて読みました。映画の映像を頭の中で追いかけながら。物語の仕掛けも映画を見終わった後なので分かりつつ読みましたが、やはり切ない。実際にこの主人公たちの行動をしたら罪悪感でどうしようもないかもしれないけれど、それだけ愛していたという事なのかな。最後もやはり綺麗で良かったです。また映画観たいな。スピッツの「楓」が沁みる。2026/01/18
秋田の読書会「あなたと推し本」(二代目)
2
読書会にて紹介された本。映画ノベライズ、ダブルカバー、さすが映画と思いきや、元はスピッツの♪楓2026/05/06
Colour25
2
『自省録』で学んだ「死を自然として受け入れ、内なる心を整える」という教えは、小説『楓』の世界とも深く共鳴した。大切な人の死という運命にどう向き合うか。劇中の「嘘」は一見、相手を救う慈悲のように見えるが、自省録が説く自己への誠実さに照らせば、偽りの関係に留まることは互いの魂を損なうことだと気づかされる。真の慈悲とは、残酷な現実さえも共に受け入れ、その先の一歩を踏み出す勇気にあるのではないか。運命に翻弄されながらも、自分の中心を失わずに生きる強さの大切さを、二つの作品を通じて深く学んだ。2026/01/21
えあり
1
スピッツの名曲『楓』から誕生した映画を小説化。 『僕は弟のフリをした。君に笑っていてほしくて』 映画を先に観たので、読んでいると映像が蘇る。 とても美しい情景、テカポ湖や星空。 映画では表現されてないキャラクターの心の声が見えて良い。 それと共に、文章にしてしまうこと(説明っぽくなったり、そこは目で感じて知る良さがある部分)による残念さやもどかしさがある部分もあるけど… 映画だからこその良さ、小説だからこその良さがありますね! やはり切なくも良い物語だ。 素敵な映画、小説だった!2026/02/28
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