内容説明
1940→2024。時代と状況を問い続けた稀代の演劇人・作家の軌跡を未来に向けて問う!!緊急出版。追悼総特集!
目次
アルバム 唐十郎 襲来!1940→2024
巻頭言 巖谷國士―唐十郎はもういない
唐十郎へ 麿 赤兒―悪魔少年
対話 蜷川幸雄×唐十郎―皮膜、smell、アリの眼と鳥の眼
インタビュー 久保井研―“唐十郎”という事件の現場
エッセイ 痙攣の巻
証言
エッセイ 迷宮の巻
読解 “読み”の境域へ
短歌
俳句
エッセイ 旋風の巻
唐十郎 最期の戯曲『海星』
『海星』小ノート
年表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
31
関係者が語る唐十郎論。多くの人が人生を傾けるほどに陶酔し、不意に離れ、時間を置いたのちにまた熱くなるのを繰り返していると感じた。芥川賞受賞がもたらした功罪も見え隠れ。最後に収録された戯曲「海星」は、たしか紅テントで初めて見た演劇。台詞の端々と二幕の序で客席から笑い声が起きたことを何となく覚えている。稲荷卓央さんの証言、久保井研さんのインタビューに頷きつつ、藤井由紀さんと赤松由美さんの声も聴きたいと思った。あと「ひやりん児」の書籍化&再演を希望します。来年久し振りに紅テント行こうかな。私もまた熱くなりそう。2024/12/11