内容説明
維新がなければ、世に出られなかった熊本の陪々臣の三男、井上毅は肺を病むほどに学び、大久保利通と伊藤博文らに見出され、立憲政体の詔勅、大日本帝国憲法と教育勅語の起草など近代国家の礎を言葉にしていく。大隈重信、岩倉具視、星亨、牧野伸顕などの英傑もクセが強く、黎明期の明治は熱く面白いと見直す記念碑的傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
11
傑作。井上毅という男の強烈さに打ちのめされた。江藤新平の死から始まり、大久保利通、伊藤博文、大隈重信、黒田清隆ら政事家たちに翻弄されながら己の仕事をこなしていく。美しき法を作るために、堅実に、確実に、強かに生きていく男の姿。泥臭く、汚く、スマートとは到底言えぬかもしれない。しかし、しがみつく様に生きて進む姿。知らない人物も多く、様々な人間たちが関わっていたことを感じられた。明治という世において、憲法を、議会を作り上げた者たち。人間の権利を確立しようとした人々。現代にも続く意思が無くならないことを願う。2026/02/04
-
- 洋書
- The Inferno




