絢爛の法

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絢爛の法

  • 著者名:川越宗一【著】
  • 価格 ¥3,630(本体¥3,300)
  • 新潮社(2026/01発売)
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  • ISBN:9784103565116

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内容説明

維新がなければ、世に出られなかった熊本の陪々臣の三男、井上毅は肺を病むほどに学び、大久保利通と伊藤博文らに見出され、立憲政体の詔勅、大日本帝国憲法と教育勅語の起草など近代国家の礎を言葉にしていく。大隈重信、岩倉具視、星亨、牧野伸顕などの英傑もクセが強く、黎明期の明治は熱く面白いと見直す記念碑的傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

153
川越 宗一は、新作中心に読んでいる作家です。本書で、大日本帝国憲法の草案作成者、井上 毅(こわし)の存在を初めて知りました。明治の熱い物語、憲法の重要性を考えさせる一作、現代の政治家には、改憲に関し、十分熟考していただきたい。 https://www.shinchosha.co.jp/book/356511/2026/03/27

パトラッシュ

136
革命に勝利し強大な権力を握ろうとも、行政実務を担当する官僚がいなければ国家は統治できない。秀吉政権の石田三成、毛沢東における周恩来などが有名だが、明治日本を支える法制官僚として活躍した井上毅もその一人といえる。大久保、岩倉、伊藤ら元勲たちに人間として信頼され、次々と重要な仕事を任され奮闘する姿は、近代国家を普請する大工の棟梁さながらだ。起草した旧憲法と教育勅語が大日本帝国崩壊の遠因と見なされたため評価は低いが、民主主義国日本のため耐久期限を予感しつつ「絢爛の法」を作ろうと必死で働く有様は誇りに満ちている。2026/02/26

サケ太

18
傑作。井上毅という男の強烈さに打ちのめされた。江藤新平の死から始まり、大久保利通、伊藤博文、大隈重信、黒田清隆ら政事家たちに翻弄されながら己の仕事をこなしていく。美しき法を作るために、堅実に、確実に、強かに生きていく男の姿。泥臭く、汚く、スマートとは到底言えぬかもしれない。しかし、しがみつく様に生きて進む姿。知らない人物も多く、様々な人間たちが関わっていたことを感じられた。明治という世において、憲法を、議会を作り上げた者たち。人間の権利を確立しようとした人々。現代にも続く意思が無くならないことを願う。2026/02/04

mitubatigril

12
重すぎて、軽い読み物ばかり読んでいたのでチョイしんどく ページ数の多さに読むのが時間がかかってしまった。 大日本帝国憲法が出来た背景から草案者である井上毅 その伝記小説と言ったらいいのかな 兎にも角にも勉強して法を作ることを自身の使命と感じ西洋各国と自国での対比など 頭が下がる。 しかし疲れた😓睡魔と闘い どうにか読み終えたのは少し褒めたい🤭2026/03/06

土筆

8
『大日本帝国憲法』はどのような意味を込めどのようにして作られたのか。明治維新、大政奉還により幕府がなくなり天皇による政治への大変革。そこで必要になる様々な法律、そして世界に並ぶ国と認められるための憲法。井上毅は上からの命を受け、欧米のあらゆる憲法、議会制度、ヨーロッパの王族の位置付け、日本の天皇の意味、使う言葉一つまで調べ尽くし、20年以上かけて発布にこぎつける。読み始めたら一気読み。国の内外で色々ある今、深く良い本を書く川越さんがこの本を書いてくださってありがたい。とても濃く良い本だった。2026/03/27

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