内容説明
札幌で居酒屋を営んでいた桃子の夫が亡くなって一年。「子ども食堂」だけ細々と続けていた桃子のもとに、元キャリアウーマンの百合、夫婦二人で暮らしていた澄子が訪れる。中学時代からの親友たちもそれぞれの人生を歩み、気がつけば皆、67歳になっていた。そして、桃子は二人の提案で、彼女と夫が一緒にやっていたお店を再開することにする。リニューアルしたお店では、北海道の旬の食材を用いつつ、手軽に作れるリーズナブルな家庭料理を提供。食べに来たのは、乳がん手術後の女性や、今の世の中についていけない高齢男性、近所の小学生たち。皆、それぞれ悩みや不安を抱えていて……。個性豊かなおばあちゃん三人のやさしさと、お手製のカレーライスなどの懐かしい味が、明日への元気を与えてくれる連作短編集。文庫書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
20
札幌で居酒屋を営んでいた桃子の夫が亡くなって一年。67歳の3人のおばあちゃんたちが札幌で再開した居酒屋を舞台にした連作短編集。子ども食堂だけ細々と続けていた桃子のもとに、元キャリアウーマンの百合、夫の海外生活にはついていかなかった澄子が共に訪れ、桃子に彼女と夫が一緒にやっていたお店の再開を提案するストーリーで、ランチも提供する家庭料理中心の店は、北海道の旬の食材を活かした手軽でおいしいメニューが人気を呼んで、悩みを抱えながら訪れる客たちに、彼女たちのさりげない優しさや懐かしい味で寄り添う温かい物語でした。2026/01/20
NAOAMI
9
旦那の看取り、親の介護を終えた60代後半のとりぷるばーばが営む居酒屋を舞台にした物語。客が謎を持ち込むでもなく多少の気配りはあるが、年寄りの会話がダラダラだし。読んだ頁数に応じた話の動きが無い。問題と解決もフワッと生じてフワッと済む感じ。三者三様ながら仲良し三人組の同居ってのは面倒がないようだ。せっかく子供食堂も並行してるし、子供も集まってくるんだから何かがあってもいいのに。まるふじさんの認知症との葛藤内面は少し沁みたかも。物語のうねりも起伏もなくボォ~としてても読めてしまう。老後の人付き合いは面倒だな。2026/01/19
Mayrin
9
すごくテンポが良くて、読みやすかったです。このような御食事処、実際ありそう。2025/12/31
ゆり
7
あらすじから自分好みだと感じて、絶対購入すると決めていました。割とみんな重い病や人生の悲壮感はあるものの、とりぷるばーばの仲良しさと明るさがとても心地よく元気をもらえました。距離が近すぎず遠すぎず、程よい距離感の人間関係が素敵で、自分もこんな人生を歩んでみたいと思いました。井上荒野さんの『キャベツ炒めに捧ぐ』が好きな方にはおすすめしたい作品です。欲を言えばもう少し北海道らしい料理描写や、北海道の描写が欲しかったです。2025/12/11
砂ちゃん
3
この作者のご飯はホントにおいしそうで……。仲の良い同性同士で老後に同居って、ある種、女性の夢みたいなとこあるよな。このはーばたちはそれぞれ家族も事情もあって、ずっと3人暮らしが出来るわけではないし、年を重ねることもただ楽しいわけではないんだけど。リアルさもありつつ、優しい話。2026/01/05
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