内容説明
きみはあの事故で、わたしを忘れてしまった。
きみは描こうと決意する。事故で亡くした幼馴染――わたしの姿を。
第16回小説現代長編新人賞奨励賞受賞!
いま注目の著者の一番泣けるデビュー作!
芸術を通して死者と向き合うといった普遍的な取り組みに、
死者視点の二人称と、さらにはSF的な趣向を加えた技巧的な意欲作。――宮内悠介
記憶喪失、アップデートされる幻覚、さらに夢を用いながら大切だった人を思い出していくという、とても凝った造りの作品で強く惹きつけられた。――薬丸岳
完成間近の卒業制作を酷評された蒼介は、事故で亡くした幼馴染・明音をテーマに絵を描き直そうと決意する。だが蒼介は、彼女にまつわる記憶を完全に失っていた。明音の情報を集めるうち、蒼介のイメージを投影した幻覚・アカネが現れる。固く蓋をした過去にたどり着くまでの、苦しくも力強い再生の物語。
目次
第一章 きみと夢幻
第二章 きみと忘却
第三章 きみと友達
第四章 きみと真実
第五章 きみとわたし
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
完成間近の卒業制作を教授に酷評された美大生・木田蒼介が、交通事故で亡くした幼馴染・河井明音をテーマに作品を描き直すことを決める美術小説。自らも左足が不自由になった六年前の事故以来、明音の記憶を全て失った蒼介。明音のことを知るために共にあった親友やかつての恩師、明音の友人や自分の母、明音の母へ聞き取りを進めるうちに気づいていく認識の齟齬。それを突き詰めていけばいくほど明音が蒼介にとって才能が共鳴し合うかけがえのない存在だったことが浮き彫りになっていって、ようやく悲しみに向き合った結末には心揺さぶられました。2025/12/12
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