小学館文庫<br> Q 上巻 覚醒前夜

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小学館文庫
Q 上巻 覚醒前夜

  • 著者名:呉勝浩【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 小学館(2025/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784094075182

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内容説明

あの子の輝きに、生かされている。

千葉県富津市の清掃会社に勤めるハチこと町谷亜八は、過去に傷害事件を起こし執行猶予中の身。ようやく手に入れた「まっとうな暮らし」からはみ出さぬよう日々を生きている。唯一の愉しみは祖父の遺したアウディでアクアラインを走ることだった。ある日、血の繋がらない姉・ロクから数年ぶりに連絡が入る。二人の弟、キュウを脅す人物が現れたという。
 キュウにはダンスの天賦の才があった。彼の未来を守るため、ハチとロクは、かつてある罪を犯していた。折しも華々しいデビューを飾りキュウは急速に注目を集め始めたところである。事件が明るみに出ればスキャンダルは避けられない。弟のため、ハチは平穏な日々から一歩を踏み出すことを決意するのだが……。
 一方、ロクの同棲相手である本庄健幹は彼女の行動に違和感を覚えだす。言いようのない不安を解消するため、健幹はロクの故郷・富津に向かった。あてもなく情報を探るうち、首に刺青を入れた男と出会う。彼もまた、町谷の家を探していた。
 抗えない圧倒的な〈現実〉、そして守るべき日常。そのなかでそれぞれの愛を貫こうとする人々。コロナ禍の日本を舞台に突如現われたカリスマをめぐる、最高速度の物語。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『Q』 の文庫版となります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

22
コロナ禍の千葉・富津を舞台に抗えない圧倒的な〈現実〉、そして守るべき日常のなかでそれぞれの愛を貫こうとする、突如現われたカリスマをめぐる物語。清掃会社で働いてまっとうな暮らしを守ろうとしていたハチのもとに、弟キュウを脅す人物が現れたと血の繋がらない姉ロクからの連絡が入り、執行猶予中のハチが弟を守るために再び境界線を越える決意を固めていくストーリーで、そこには血は繋がらなくても歪で濃密な3人の家族としての絆があって、守るべき日常と抗えない現実の狭間で、ハチがどこまで加速していくのか続きが気になる上巻でした。2025/12/06

numno1

6
主人公を取り巻く貧困と暴力。唯一の宝である義弟・キュウに漂うフラジャイルな雰囲気。どう転んでも幸せに終わる感じはしませんね・・2025/12/21

6
🌟🌟🌟🌟🌟 ミステリアスな序盤は若干読みにくいがそこからは怒涛のスピード感 映画「爆弾」が大ヒット中だがそれを遥かに凌ぐ面白さ 適度なバイオレンスとサイコパス 上巻で張られている伏線がどうなるのか?読む手が止まらない 2025/12/09

万論

3
ババガヤに似てる感じのガサガサ感。まとわりつく嫌な感じとか暴力的な破滅の気配とか。これを光と影というのか。良くないニュアンスを含んで次巻へ。2025/12/14

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