内容説明
人気ドラマ原作シリーズ! 犯罪資料館をめぐる事件簿
【中国でも人気沸騰の「赤い博物館」シリーズ最高傑作!】
京都大学・推理小説研究会時代から「犯人当ての名手」とその名をとどろかせてきたミステリー界の旗手、大山誠一郎による文庫オリジナル作品!!
日本でもドラマ化された人気作で、中国でも人気が沸騰したあの話題の「赤い博物館」シリーズが文庫オリジナルでついに登場です!
【これら6つの事件の前代未聞のトリックをもし見破ったら、すごい!】
コミュ障でニコリともしない美貌の持ち主、犯罪資料館館長の緋色冴子警視。過去の事件の遺留品や証拠品、捜査資料の不審な点を鋭く見抜き、部下の寺田聡と共に再捜査に乗り出すが……。
著者渾身の力で紡がれた6篇をぜひ、ご堪能ください。
「普通の上司のようにあれこれ喋りかける必要がないので、気が楽」という聡と、訊き込みを強引に終わらせるクセが抜けない冴子の(息ぴったりの?)コンビは健在です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
129
シリーズ3作目も、犯罪資料館館長・冴子が部下・聡と一緒に未解決事件を資料や遺留品から解き明かす6つの話。このシリーズは聡の目線で語られるので冴子の心情は伺えないが、クールなのに微かな人情を感じられるのが好き。各話が40頁ほどなので若干の雑さはあるが、簡潔明瞭に組み立てられていて本格ミステリを気軽に味わえるのも魅力。今回は『三十年目の自首』と表題作が特に好みだった。「冴子が事件発生時に関わっていたら、未解決にはならなかったな」と毎度思うが、それでは物語が成り立たないので(笑)無粋な事を言わず4作目を期待🎵2026/02/19
buchipanda3
94
シリーズ3作目。冴子館長の鋭すぎる推理力が相変わらずクセになる。警視庁の犯罪資料館に収められた過去の事件の証拠から未解決事件、時には解決済みの事件の真相を露わにするミステリ集。館長が導き出した構図は一見すると論理の飛躍のようで唖然となるが、彼女の無駄のない理詰めについ納得させられたりする。そして次、次の話をと求めてしまう。本篇の長さも丁度良い。部下には「人間というより、機械みたいな人ですね」とか言われたりするが、そこが彼女の魅力でもある。抒情性を一切排除する潔さ。今回はあとがきがあり、それがまた愉しめた。2026/02/04
ma-bo
89
過去の事件の遺留品や証拠品、捜査書類等を保管する犯罪資料館〈通称:赤い博物館〉のコミュ障の館長緋色冴子と元捜査一課で部下の寺田聡。シリーズ第3弾。表題作を含む短編6編。捜査書類の不審な点を見抜き未解決事件の再捜査を行う。不可解な自首のあった「三十年目の自首」、犯人は分かってるのに被害者が分からない「名前のない脅迫者」、籠城した犯人が自殺したとの事で処理された「三匹の子ヤギ」、取り壊しで証拠品が出てきた「掘り出された罪」、ホームレスと国会議員の二重殺人の謎「死の絆」、緋色の警察大学校時代の推理「春は紺色」2026/06/09
オーウェン
60
シリーズとしては3作目。 過去の事件の遺留品が置かれている犯罪資料館の館長である緋色冴子の直感と推理。 6編の話であるが、そのどれもにテーマがある。 人質監禁をテーマにした「三匹の子ヤギ」。 単なる監禁ではなく犯人が自殺した点から、そこを殺人と断定する推理。 表題作は国会議員とホームレスが同じ部屋で死ぬという奇妙な状況の顛末。 そして冴子の若き日を描く「春は紺色」警察学校から変わらぬ雪女ぶりだが、ルームから備品がなくなったことを機に、ある人物の真意を見抜く推理。 今後も期待が持てるシリーズだ。2026/02/26
aquamarine
60
犯罪資料館館長の緋色冴子警視が過去の事件の資料や遺留品から不審な点を見抜き、部下の寺田聡と共に再捜査するシリーズ三作目。こんなところから?と思う気づかない小さな綻びから理詰めで真相を見つけ出すのは相変わらずで美しい。余計なことを…と思った「三十年目の自首」、被害者の素性を明かさない決意に背筋に寒いものが走った「名前のない脅迫者」、警察学校時代の冴子の話「春は紺色」が特に印象的。新しい試みができて最も本格ミステリの可能性を感じるという著者のあとがきに嬉しくなった。次作も是非。2026/02/07
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