内容説明
緻密で鮮烈なマルチ・アートミステリー!
かつて「ぎんなみ商店街の白雪姫」と呼ばれた八百谷雪子は、現在認知症を患い入院中。商店街の人気焼き鳥店「串真佐」三姉妹の次女・都久音は宝石店店主の神山と見舞いに行くことに。すると病室で魔女が白雪姫に毒林檎を渡そうとしている絵を見つける。旧知の神山も認識できない様子の雪子だが、絵の魔女を指さし「こいつね、わるいやつなの。私から一億円を盗んだの」と言いだした。
一方その頃、木暮四兄弟の次男・福太と三男・学太は早朝ジョギング中の河原で、スポーツ店店主の遺体を発見。彼の手元には走る子豚たちが描かれた絵が落ちていた。一目見て、学太はそれが亡き母の手によるものだと気づく。
「白雪姫」「三匹の子豚」「赤い靴」「ヘンゼルとグレーテル」「雪女」。相次いで見つかった五枚の絵は「見立て絵」で、何らかのメッセージが隠されているらしい。三姉妹と四兄弟は、それぞれの絵に仕組まれた謎に挑むことに!
時に協力しながら、時に推理合戦を繰り広げながら。七人の探偵たちが解き明かす五つの謎が描き出す真実とは。巧妙すぎる伏線と、鮮やかな結末に驚嘆すること間違いなし。2025年いちばんのインパクトをぜひ味わってください。
※この作品にはカラーが含まれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
495
今回は分冊にはなっていない。木暮兄弟の母が描いた見立て絵の謎を姉妹・兄弟が順に一枚ずつ解明していく流れは、コンパクトでテンポも良く楽しいことは楽しい。見立ての本来の意味と、リアルタイムで起きた出来事の両方にあまりにもピタッと符号しすぎる牽強付会さや、木暮母が制作を請け負った背景がすっぽり抜け落ちている点、そして小人が七人いるのに、絵は五枚という収まりの悪さ等々、気になる粗はいくつかある。しかしそれよりも、小学生と付き合っている中学生男子ってあり得る?という変なうすら寒さがすべてを凌駕する。2025/12/29
starbro
213
井上 真偽およびぎんなみ商店街の事件簿シリーズ、いずれも3作目です。商店街の日常の中の抒情ミステリ、今回は、マルチ・アートミステリとのことですが、グリム童話なので洋風なのか、和風なのか良く解らない感じ、こねくり回しています。 https://www.shogakukan.co.jp/pr/ginnami/ 2026/01/17
星群
82
続編。今回は、一冊に3姉妹&4兄弟が集結。何かぎゅうぎゅうの人口密度濃いですな。鍵になるのは5枚の見立て絵。楽しみにしてたんだけど、何か理屈を捏ね回しているような感じがして、あまり入り込めなかった。見立て絵には、二重の意味が隠れてだけど、〝白雪姫〟の雪子さんと4兄弟の母ちゃんの繋がりがいまいちわからなかった、無念。2026/03/01
ゆみねこ
73
ぎんなみ商店街シリーズ第2弾。かつて「ぎんなみ商店街の白雪姫」と呼ばれた八百谷雪子は認知症で入院中。雪子の病室で魔女が毒林檎を白雪姫に渡す絵が見つかり、雪子が話す「一億円が盗まれた」は真実か、物盗られ妄想か?相次いで5枚の絵が見つかりそこに隠された謎を追いかける三姉妹と四兄弟。楽しく読了。2026/01/13
Ikutan
65
今回も、焼き鳥屋の三人娘と木暮四兄弟が、ぎんなみ商店街でおこった事件の謎を解き明かす。今回は、八百屋の昔の看板娘だった雪子さんが、取り巻きの男どもに贈った五枚の絵の謎に挑む。冒頭にはカラーの絵〈甘党の白雪姫〉〈走る三匹の子豚〉〈赤い靴の誘拐犯〉〈ヘンゼルとグレーテルの家出〉〈雪女の遊び〉。木暮四兄弟の母親が描いたそれらの絵、実は『見立て絵』だった。見立てって色々できるんだなぁと感心。ちょっと強引じゃないかと思うところもあったけれど。それより、可愛い恋バナや誘拐事件、商店街の面々と彼らの話の方が面白かった。2026/03/17




