内容説明
現代の「推し」の原点は「19世紀」にあった!? ピアニストがスターになるまでと、そのファンの形成の成り立ちを追い、「神ファンサ」の原点に迫る。
「ファンサ」の原点は「19世紀」にあった!?
1842年、ベルリン。とあるピアニストのリサイタルの様子を描いた1枚の風刺画がある。彼の名はフランツ・リスト。彼は類稀なる自己プロデュース力と「ファンサ(ファンサービス)」により人びとを熱狂させ、一世を風靡した。過熱するファンの求愛にスターはどう応えたか。ファンとは一体何者か。19世紀のクラシック音楽界を中心に、スポーツ、文芸、バレエなどからファン?化をめぐる諸相を読み解く。『ベートーヴェン捏造』の著者による、異?のファン歴史?化論。
【目次より】
Ⅰスターとファンと公衆──彼らはいつ現れたのか
Ⅱなぜピアニストはスターになりえたか
Ⅲリスト・ファンとは誰だったのか
Ⅳファンたちの功罪
Ⅴ聴衆とファンの正しさをめぐって
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ブネ
4
【MEMO】 「ファンサ」の原点は「19世紀」にあった!? ・ 1842年、ベルリン。とあるピアニストのリサイタルの様子を描いた1枚の風刺画がある。彼の名はフランツ・リスト。彼は類稀なる自己プロデュース力と「ファンサ(ファンサービス)」により人びとを熱狂させ、一世を風靡した。過熱するファンの求愛にスターはどう応えたか。ファンとは一体何者か。19世紀のクラシック音楽界を中心に、スポーツ、文芸、バレエなどからファン文化をめぐる諸相を読み解く。『ベートーヴェン捏造』の著者による、異色のファン歴史文化論。2026/01/27
トーテムポールさん
3
流行りのファンダム研究の視点で、19世紀のピアニストブームを解体する。リストが何故スター足りえたのか、そしてリストマニアはファンと呼べるのか。見る側と見られる側、それぞれの偏愛から生み出されるエネルギーと、シンプルなキモさをあばいていく。バランスをとった立場で見ようという配慮は感じるのだが、飛ばし記事の可能性が高いとの留保付きのリストマニアのエピソードが強烈で、天秤のバランスがちょっと壊れた。リストマニアが本気で病気とされていた、と先に言われた時はそんなアホな……と思ったが、一瞬頷きそうになってしまった。2026/06/11
伊緒
2
「推し活の原点はリストマニアにあるのではないか」という視点から、19世紀のピアニストであるフランツ・リストと熱狂的なファンたちを取り上げた一冊。オペラグラスで見つめたり失神したりする逸話は現代の推し活とも重なって興味深い。一方で、リストマニア像の多くが男性による風刺画や言説を通して語られている点を問い直す議論も面白かった。2026/02/21
Naomi
2
筆者自身が好きなことをどんどん突き詰めていく様は美しい。2026/01/27
このん
2
タイトルに惹かれた。特に後半が面白かった。下心だけの人間は界隈に来てほしくない、本当の芸術の理解者ではないと侮りる保守的なファン層がいるのはいつの時代も同じなんだなあ。気持ちはわからないこともないけど昔は特に女性に対してそういう見方があったみたいだけど。2026/01/15




