内容説明
群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見された。十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口に、街は騒然となる。同一犯か? 模倣犯か? かつて容疑をかけられた男。取り調べを担当した元刑事。娘を殺され、執念深く犯人捜しを続ける父親。若手新聞記者。一風変わった犯罪心理学者。新たな容疑者たち。事件を取り巻く人々の思惑が交錯するなか、十年分の苦悩と悔恨は、真実を暴き出せるのか――。人間の業と情を抉る無上の群像劇×緊迫感溢れる圧巻の犯罪小説!
目次
序章 再来
第一章 追憶
第二章 再訪
第三章 糸口
第四章 迷路
第五章 転調
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
88
年末年始に何を読もうかと探していて、久しぶりに読む奥田作品で文庫本上下巻のボリュームもある警察小説の『リバー』を見つけた。まず十年前の未解決連続殺人事件と同じ群馬県と栃木県を流れる渡良瀬川の河川敷で相次ぎ若い女性の死体が発見されるところから始まる。登場人物は両県の刑事たちだけでなく、十年前の事件捜査にあたった元刑事、自ら犯人を捜している被害者の父親、さらに若い女性の新聞記者や犯罪心理学者まで登場し、容疑者も三人登場するという警察小説×群像劇であった。早く結末が知りたいので休まず下巻へ進みます。2026/01/03
森オサム
66
上巻読了。十年前に未解決連続殺人事件が発生した土地に、またもや連続殺人事件が起きる。同一犯か模倣犯か。群馬県警、栃木県警、被害者遺族、元刑事、新聞記者、そして三名の容疑者とその関係者、著者お得意の群像劇が繰り広げられる。登場人物が多いのに、そんなに一人一人背景を描いていると話が終わらねぇよ、とも思うが、まあそれが群像劇と言うもんでしょうか。さあ結構犯人が見えて来た様な雰囲気は有りますが、このまま進むのか?、ミスリードなのか?。今の所とにかく面白い、下巻も楽しみです。2026/01/26
アッシュ姉
64
北関東の河川敷で起きた連続殺人事件をめぐる群像劇。十年前の未解決事件と同一犯なのか、それとも模倣犯か。浮上した容疑者たちはいずれも疑わしいが、証拠がなく決定打に欠ける。犯人捜しに執念を燃やす被害者の父親、独自に真相を追う元刑事、捜査に協力する犯罪心理学者など、強烈なキャラクターが次々と登場し、読者をまったく飽きさせない。壮大な序章といった印象の上巻、下巻はどんな展開が待ち受けているのか楽しみでしかない。2026/02/04
カブ
44
殺人事件が起こる前半は、様々な登場人物の背景がわかるまで混沌としていたが、後半から下巻が楽しみな流になっている。ほとんど一気読み。2025/11/23
もえ
43
渡良瀬川の河川敷で相次いで発見された2人の若い女性の他殺死体。10年前の未解決事件と酷似しており、渡瀬川沿いに跨る群馬県桐生市と栃木県足利市の県警が合同で捜査に当たる。群像劇のため登場人物が多く最初は混乱するも、3人の容疑者に絞られ、あらゆる角度から地道に捜査していく過程に惹き込まれページを捲る手が止まらない。10年前に娘を殺されて独自に調査する松岡芳邦と斎藤一馬刑事のやり取りや、変わり者の犯罪心理学者・篠田准教授の登場する場面が特に面白く感じた。3人の容疑者のうち果たして真犯人は誰なのか?急ぎ下巻へ!2025/12/22




