内容説明
本邦初! イスタンブール警察の一夜の捜査を描く、第15回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作
憂愁の都市、イスタンブール。自殺した日本人音楽家の不可解な遺書について、左遷明けのオヌール警部補や漫画好きのジャン巡査部長は捜査を始める。在トルコ日本人たちの複雑な人間関係、さらには連続女性転落死との恐るべき?がりが浮き彫りになり……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
154
最近、毎年楽しみにしているアガサ・クリスティ賞大賞受賞作、今回も読みました。以前旅したイスタンブールが舞台で、楽しめましたが、選評の通り1日のドラマの割には、緊迫感があまり感じられませんでした。「同志少女よ、敵を撃て」のような傑作は、中々出て来ないんでしょうね。 https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0005210477/2026/01/27
ヒデミン@もも
35
川瀬美保さん初読み。作家デビュー作とは信じ難いほどの秀作! トルコにもオーストリアにもいったことないけれど、心は飛んでイスタンブール。まるで翻訳された海外ミステリーを読んでいるようだった。ヒデミって美魔女に加えて、娘と同名の女性も登場するし、川瀬美保さんは同県人だなんて嬉しすぎる。登場人物が多くて紹介のメモを確かめながらだったが、個性的な人たちばかりで楽しかった。特に警察官のチームはとても好き。ぜひ、次の事件をお願いしたい。ただ、この結末はタイトルから想像するように不気味な事件で恐怖の連続で何とも言えない2026/05/06
rosetta
29
★★★☆☆15回アガ・クリ賞。やっと名前に相応しい受賞作が現れたか?と最初期待したのだが⋯文章は凝っていて雰囲気はあるが中身はレッドヘリングとサイコパスだらけ、読み終わっても何が真相で誰がどんな罪を犯したのかが理解できない曖昧さに不満が残るばかり。イスタンブールで続く女性の墜落死事件。裏切り者と言われ所轄で干されているオヌールは個人的にこれを殺人と見ていた。一方自殺した日本女性が残した遺書の謎の解明を託された元刑事の日本人井戸も独自に捜査を始め二つの謎が交わると物語は複雑さを増し⋯あと少しなのに残念!2026/05/29
いなばさくら
26
第15回アガサ・クリスティー大賞受賞の、長編ミステリ。選評では警察ミステリと触れておられる方が複数でしたが、現代トルコ・イスタンブールが舞台なので一般的な警察ものの感覚はほとんどなかった。日本人も多く登場するけど、カタカナ人物が多すぎてなかなか読むペースが上がらなかったけど、これはわたし個人の能力不足。視点人物が数ページごとに変わるし決して読みやすくはないですが、何となく分かった気になって読めなくもない、上手な作品でした。デビュー作とはいえ今年60歳の文学者さんらしい。次作もあるかな?2026/03/29
薦渕雅春
25
初めて読む作家さん。第15回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作の著者のデビュー作。「ギリシャの神々の時代から大地を切り裂き、新たな水と気を運び続けてきたボスポラス海峡」「春のイスタンブールは、天上の誰かが創造した傑作中の傑作だ」異国の地、行ってみたい都市の1つ、イスタンブールを舞台に読んでいて気分も上がる。ミステリーとしてもよく練られていて、デビュー作としてこれだけのボリュームのストーリーを紡げるのは凄いと思う。ただ、少し読み辛かったという印象。登場人物も多く、名前が横文字なのも原因か? 力作ではあったか。2026/03/10




