内容説明
長年、「人間教育」の実現を訴え、国の教育政策のブレーンとしても活躍してきた心理学者・梶田叡一が、これまでの道のり(精神形成の歩み)を綴る――。混沌とした時代の中で、いかに人材を育て、幸福を開くのかを明確に示す、まさに「教育関係者 必読の書」です。
著者は、京都大学教授などを経て、兵庫教育大学など、数多くの大学の学長を歴任。この間、教育改革国民会議委員、中央教育審議会委員(副会長・初等中等教育分科会長、教育課程部会長・教員養成部会長など)を務め、国の教育政策のブレーンとしても活躍。その後、聖ウルスラ学院理事長などとして、未来を担う人材の育成に尽力しています。
本書の第1部は、著者の歩みを恩師や先人たちとの交流のエピソードなどを通して語る随筆集。第2部は、3人の識者(浅田匡教授、田中博之教授、諸富祥彦教授)と「人間教育」や「教育の在り方」をテーマに語り合った対話の記録です。
目次
第一部・随筆 わが精神形成を省みる
メンタルの強いローンウルフ(一匹狼)に憧れて
「読書への没頭」という貴重な体験
大学生になって触れた実存思想
聖トマス学院──西欧キリスト教の奥深さと現代的刷新の動き
安泰寺──道元禅との出合いと内山興正老師
カール・ロジャーズ──自己意識心理学との出合い
G・W・オルポート──統合された人格として個々人を見る
アブラハム・マズロー──高次の人間的在り方を求めて
波多野完治先生──フランス心理学から「老いのうぶ声」まで
東洋先生──折々の叱咤激励を思い起こして
井上尚美さん──言葉の力と言語論理教育
ブルーム理論との出合いと先輩知友の絆
「開示悟入」の教育原理
教育改革国民会議を振り返って
白珠を我は知りしか
第二部・対談 わが想いを語る
人間教育とは何か──浅田匡さんとの語らい
自己を育てる教育の在り方とは──田中博之さんとの語らい
「我の世界」と「我々の世界」を生きる──諸富祥彦さんとの語らい
あとがき



