出版社内容情報
感動的なお話を美しいイラストで綴る絵本。
死は、その人の存在を消すのではなく、見えなくするだけ。だから≪心の電話≫で話せるんだ。感動的なお話を美しいイラストで綴る絵本。
もしも死が間近にせまり、愛する幼い子を残して先立たなければならなかったとしたら、あなたは我が子に死をどのよう伝えますか?――本書は、この重く切ないテーマを、感動的な物語と葉祥明氏の美しいイラストで綴る絵本である。
▼原作は、この5年間に約400人の臨終に立ち会った医師である堂園晴彦氏で「先立つ親が心残りのないように、そして子どもが愛する人の死から一日も早く立ち直り、前向きな人生を送れるように」との願いを綴ったという。
▼物語の舞台は南の島。その浜辺で、主人公の藍(あい)という女性と恋人が、藍の思い出の海を眺め、たたずむシーンから始まる。空と海の澄みきったブルーの世界、イエローの光りの回想シーン、そして感動的な結末へと色の変化とともに展開していく。
▼死は、その人の存在を消すのではなく、船が水平線の向こうに消えるように、見えなくなるだけ。――愛する人、かけがえのない人と読んでいただきたい一冊である。
内容説明
生と死を間近でみつめてきた医師が、澄みきった美しい絵の世界とともに本当の死の意味を綴る、心ふるわす感動の物語。
著者等紹介
堂園晴彦[ドウゾノハルヒコ]
1952年2月29日、薩摩生まれ。慈恵医科大卒業後、国立がんセンターレジデント、慈恵会医科大学講師、鹿児島大学医学部講師を経て、92年、父の産婦人科を継ぐ。96年11月、内科、がん総合診療科、産婦人科、東洋医学科、ホスピス機能等を備えた診療所「堂園メディカルハウス」を開業。「北風の中、寒さにふるえながら背中を丸めて旅をしている旅人に、そっとフロックコートをかけてあげよう」(フロックコート・スピリット)の理念のもとに医学を展開し、2001年11月、NPO法人「風に立つライオン」を設立。大学時代は演劇実験室「天井桟敷」に在籍していた
葉祥明[ヨウショウメイ]
1946年、熊本県生まれ。90年、『風とひょう』でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。91年神奈川県鎌倉市に“葉祥明美術館”を開館。92年、オリジナル・キャラクター「JAKE」がふみの日記念切手に採用される。95年、旧ユーゴの子どもたちとのジョイント展を開催。96年、ウィーンにて展覧会を開く。97年、東京・自由が丘に“JAKE HOUSE”を開館。また、この年より各地で『地雷ではなく花をください』原画展を開催。99年、『森が海をつくる』がけんぶち絵本の里びばからす賞受賞
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感想・レビュー
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