講談社現代新書<br> 太平洋戦争と銀行 なぜ日本は「無謀な戦争」ができたのか

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講談社現代新書
太平洋戦争と銀行 なぜ日本は「無謀な戦争」ができたのか

  • 著者名:小野圭司【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2025/11発売)
  • 3連休は読書を!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~2/23)
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  • ISBN:9784065417065

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内容説明

【読み始めたら止まらない!誰も知らない「戦争経済史」】

植民地経営から戦費調達、敗戦後の「清算」まで――
満洲、台湾、朝鮮、樺太、本土を、バンカーたちは決死の覚悟で駆けめぐっていた!

驚きのエピソード満載!
お金から「戦争のからくり」を解き明かす。

国破れてバランスシートあり……
銀行員たちの血と汗と涙の奮闘記!

「本書では戦時銀行体制の中でも少し視点を変えて、「舞台裏」に焦点を当てる。
この「舞台裏」は多岐にわたる。地理的な場合もあれば、制度的、さらには業務的な周辺部分もある。具体的には植民地や占領地での銀行業、硬貨の造幣や紙幣の印刷、また現金の確保や輸送、銀行店舗の閉鎖・避難などだ。道草として、戦後の占領軍経費負担にも目を向けてみたい。
銀行員たちは勝利を信じて軍を支え、敵に追われながら軍の金庫番も務め上げた。そして終戦を迎えると、戦争で途方もなく膨らんだ有形・無形の負債の清算を余儀なくされる。彼らは敗北が明らかになっても、「信用維持」という銀行業に携わる者としての矜持を手放さなかった。さすがのアインチヒも、そこまでは思いもよらなかったであろう。
あちらこちらに散在する断片的な物語を繋ぎ合わせると、戦時に「国力の水増し」を担った銀行体制の新しい輪郭が浮かび上がる。この姿を辿りながら八〇年前の戦争、そして戦後を振り返ってみることにする」――「まえがき――国力水増しの舞台裏」より

【目次】
序章 風雲高まる
第一章 戦時の外地銀行――昭和一九年まで
第二章 本土決戦と金融機関――昭和二〇年七月まで
第三章 長い夏が始まる――昭和二〇年八月
第四章 日本の一番長い日――昭和二〇年八月一五日
第五章 戦争の後始末
終章 諸行無常と万古不易

目次

序章 風雲高まる
第一章 戦時の外地銀行――昭和一九年まで
第二章 本土決戦と金融機関――昭和二〇年七月まで
第三章 長い夏が始まる――昭和二〇年八月
第四章 日本の一番長い日――昭和二〇年八月一五日
第五章 戦争の後始末
終章 諸行無常と万古不易

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

135
戦争が他の手段による政治の継続ならば、政治の目標達成を支えるのが財政・金融の役目だ。現実を無視して暴走する政治を支えながらも、国家体制が崩壊せぬよう現場は知恵を絞った。急膨張する軍事予算でインフレが起こさぬため戦地や植民地での通貨借入金制度を創設し、不足する紙幣確保に奔走するなど敗戦が迫ってもギリギリまで銀行業務を継続した。戦後は犠牲を出しながら銀行の閉鎖と戦勝国への引き渡しを行い、日本への引き揚げまでを完了させた。あの無謀な戦争ができたのは、プライドを持って職務にあたったバンカーがいてこそと理解できる。2025/12/10

skunk_c

72
これは面白い!副題の話はあまりなく、むしろ戦時下~敗戦処理の中で金融がどう動き、それをコントロールする行員たちの奮闘が描かれている。また、各特殊銀行の役割や現地通貨、さらには軍票についても触れられており、戦時下の通貨事情についても色々と知ることができた。一方で戦後の引き上げの話を読むと、やはり行員はエリートであり、一般の人よりは恵まれていたことも分かる。伯父夫妻が満鉄社員で、こちらもエリートだったが引き上げでは苦労した話を昔聞いたことがあり、その話に通じるものを感じた。やはり「金は天下の回りもの」だ。2026/02/13

どら猫さとっち

19
太平洋戦争と銀行。どういう関係か。植民地経営から戦費調達、敗戦後の「清算」まで、こんなにも膨大なお金が使われた。何故?そして戦争のために奔走する銀行員たち。そして、驚きの事実が。防衛費や軍事費が問題視される今、本書を読めば何故戦争が出来たかがわかる。しかし、それほど膨大な費用があるなら、他の用途で使えなかったか。そんな疑問が湧き上がる。それはケチだからではなく、平和で幸せな生活を望む人の、素朴な疑問である。 2025/12/31

CTC

12
25年11月講談社新書。著者は防衛省防衛研究所主任研究員(戦争経済学)。京大経済学部出身で住銀勤務経験がある。多くの兵器が開発され新形態となった近代の戦争は、工業力の充実や地政学的状況のみによってあのカタチになったではなく、“金融による国力の水増し”がそれを実現した、という着眼で先の大戦の帳尻やそのカラクリ、顛末を見る。日露戦とは異なり、米英を向こうに回す経済戦、タンス預金からの国債購入や供出、切詰めだけでは限界がある。カラクリは信用払いの軍票のことかと思ったら…もう一段興味深い話が。2026/01/14

nizi

10
戦前も触れられているが、戦時中、戦後の話がメイン。占領地内で銀行員はぎりぎりまで業務せざるを得ず、南方における行員一覧には殉職がずらりと並ぶ。さらには居残って敵軍との交渉や業務引き継ぎまでおこなうため、困難の上に困難が重なる経験がすさまじい。あと、45年頃になって本土に空襲が激しくなったから、平穏な満洲に移住する人が増えたというのは初めて知った。2026/01/02

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