内容説明
悲劇の幕開けを告げる
哀しいフルートの音色!
イッキ読み間違いなしのサスペンス完結篇!
この小説に登場する男女それぞれの人生がみな大きな曲がり角に来ていたり、
忘れたはずの過去に悩まされたりするのも、同時に日本という国自体も
また大きな曲がり角にあり、そんな時代の空気を作者が敏感にかぎとり、
登場人物たちに重ね合わせたのかもしれない。
――吉野仁(解説より)
失踪した中学時代の同級生・冬葉から、同じ班だったメンバーに次々と届くメール。
美弥、圭子、貴子、鯖島、東萩……三十五歳になった同級生たちは
それぞれ現実の闇と闘っていた。
離婚、リストラ、薬物依存、不倫……。
メールの謎を解く手がかりを求めて美弥は冬葉の母親を訪ねる。
そこで当時の担任・旭村が失踪していることを知る。
運命の激流に流されながら冬葉の失踪の真実に辿り着いたとき、
彼らの胸をよぎったものは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
カブ
27
結末は想像以上に悲しくやるせないものだった。子どもたちの周りには大人が何人もいたのに…。2025/12/28
練りようかん
15
ずぅと読みたいと思っていて、新装版を機に着手。修学旅行の班行動で乗ったバスから同級生が消えた。二十年後彼女からのメールが届き、静かに広がる動揺と疑心暗鬼が楽しい。同じ班の六人中二人しか届いていない線引きは何なのか、不快な出来事にどんどんのみこまれていく展開はタイトル通りだと思っていたが、真相を知ると何倍もはやい勢いで事態は動いていて息を呑んだ。柴田さんらしい京都の土地勘と、モジュール型に伴走する心理の綾は思春期から壮年期まで細やかで、敵の行動原理を納得させる設定に悲嘆が走った。たっぷり没入、面白かった。2026/07/11
那義乱丸
6
読んでる私自身も激流に飲み込まれて流されてた感。辿り着いたところで明かされた真相は悲しいものだった。教師が2人もいてそんな対処をしたなんて憤りを感じるものだった。今回の事件を起こした張本人は20年間ずっと闇の中で拗らせてたんだろうけどそれを外に向けるだなんて許し難い。翻弄されまくったので今すぐじっくり再読したくなってるけど、海は灰色の発売までに麻生と練の話を全て再読したいので、この本はその後になるな。2025/12/03
うさぎや
4
下巻。そんなばかなことが……。2026/03/20
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