内容説明
G8首脳のクローンと医師ガーリンは、核攻撃を避けるため北へ向かう。謎のコロニー、日常化する戦争、サーカス、巨人女……。『青い脂』の衝撃が近未来の異世界に響きわたる集大成的傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
56
戦争が絶えない世の中に背を向け、恋人、マーシャといちゃつきながらもサナトリウムで2015年代G8リーダーのクローン達の精神疾患を治療するという平穏な日々を送っていたドクトル・ガーリン。しかし、サナトリウムの近くに核爆弾が落とされた事によって彼らは逃避行を余儀なくされる。箱庭世界から混沌とした世へ飛び出した彼らの命運は如何に!?相変わらずの下品オンパレードだが、かなり、読みやすくなっている。前作『吹雪』のセルフパロディがありつつも全く、違う読み心地になっているし、作中作が幾つもあるので一粒で何度も美味しい。2025/12/29
そふぃあ
22
分厚さ(二段組450p超)よりも値段(税抜¥5200)に覚悟を試された。ニコちゃん大魔王みたいな容姿の大物政治家たちのクローンが出てくると聞いたので政治色の強い話かと思ったら彼らは中盤で退場。正統派?な近未来SFロードノベルだった。ずっと面白い話が続くのでいつ梯子を外されるかと構えていたが、話は最後まで一貫して面白かった。特に白いカラスの章がめちゃくちゃ面白くて一気読みした。ここだけで独立した話にできる出来栄えと思う。2025/09/26
きゅー
11
ストーリー性があって読みやすいのだけど、初期のソローキンにあったような逸脱・破天荒・無軌道ぶりが薄れていて残念にも感じた(下品な部分は健在だけど)。ガーリンの逃避行からの逃避行。ぼろぼろになりながらも道を切り開き進む。クローン、ゾンビ、L-ハーモニー、ピラミッド、巨人などこれまでの作品に出てきた要素が盛りだくさんで楽しい。しかも、それらの要素を後生大事に使い回さず、さっと背景に押しやる潔さも良い。宗教的な要素が少なめだったのは氷三部作でやりきったからか。作家が成熟する喜びと寂しさを感じた作品だった。2025/10/28
nekota
9
図書館にて。定価5,720円、その厚さと読みなれない二段組み、時折挿入されるゴシック体での架空(?)の作家の難解なテクスト。のっけから違和感アリアリな小説だったが…滅茶苦茶だけど目を離せない展開、下品な部分もなんだかやけにスケールが大きく、読む手が止まらなかった興奮の読書体験。G8首脳たちの異形のクローン、かつてのKGBが作り出した寒冷地戦闘用毛むくじゃらミュータントの残党、そしてそのアルビノの女性…。そんな滅茶苦茶な登場人物を相手にするガーリンの生命力と精神力、そして性欲(別名・愛?)の強さに脱帽ww2026/02/04
さとまる
7
図書館本。感想をまとめるのが難しい。おしりに手が生えた8人のPB、大きい人小さい人クロウドなどのミュータント、モスコヴィアなど小国が乱立した近未来社会などはソローキンらしさを感じるが、逃避行をするガーリンが最後にはハッピーエンド的な結末を迎えるのは「らしくない」とも感じてしまう。2025/10/14
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