内容説明
日本の小説作品として異例の大ヒット!
恋人から突然、「他の女性と結婚する」と告げられた貴子は、深く傷つき、ただ泣き暮らす毎日をおくることになった。
職場恋愛だったために会社も辞めることになり、貴子は恋人と仕事をいっぺんに失うことに。そんなとき叔父のサトルから貴子に電話が入る。叔父は妻の桃子に家出され、ひとり神保町で「森崎書店」という古書店を経営していた。
親類の間では変人として通っていた叔父からの連絡は、「店に住んで、仕事を手伝って欲しい」というもので――。
50の言語で翻訳オファーが殺到し、世界的大ヒットを遂げたヒーリング小説の傑作が新装版で遂に登場。巻末には書き下ろしの掌編、「午後の来訪者」も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
101
以前にも読んでいたけど、新装版の表紙に惹かれて購入。そうそう、こんな話だったと思い出しながら読みました。叔父さんが営む古書店、近所には喫茶店、あったかい人たち、こんな環境で人生の充電期間を過ごせる貴子。やっぱり羨ましすぎた🥹 優しく温かな一冊。続編も続けて読みます。 2026/01/22
はにこ
94
失恋で傷心の貴子に書店を営む伯父から本屋で暮らさないかと持ちかけられる。無気力だった貴子の心を伯父や神保町の人々や本が癒やしていく。神保町で暮らせるなんて羨ましい。そして伯母の桃子との小旅行。桃子がただ勝手な人じゃなくて良かったよ。伯父、変わった人だけど、すごくよい人だね。2026/04/22
Karl Heintz Schneider
78
「しばらく働く気もないんならうちに来ないかい?」恋人と職場を同時い失い、茫然自失の日々を送っていた貴子は叔父のサトルの勧めで彼の営む古本屋に住み込みで働くことに。飄々としたサトル、店の常連客、行きつけの喫茶店の人々と触れ合ううちに徐々に自分を取り戻してゆく。一時期毎週末通っていた神保町の景色が目に浮かぶ。喫茶店「すぼうる」はあの行列店がモデルだろう。それまで全くと言っていいほど本を読まなかった貴子がふと一冊の本に手を伸ばしたところ夜通し読み耽りそれ以来片っ端から読むことに。その時の心情を語る場面が好きだ。2026/01/29
ケンイチミズバ
71
心のわだかまりは、本との出会いと周囲の人の優しさに甘え癒されいつしか消えていくのかと思いきや。身勝手な男からの突然の電話で心も体も固まってしまう。自分の優柔不断さもあるからと心の決着を付けようとしない、うやむやにして 宙ぶらりん。だからダメなんだよ。愛している人が傷ついたなら自分だけでなく自分を愛してくれている人も傷つくんだよ。雨の中、勇気を振り絞ってようやく自分の気持ちを言葉 にしてぶつけた。逃げない。それこそが正しい。人間は不完全で面白いね。「分け入っても分け入っても青い山」学んでも学んでもまだまだ。2026/04/30
りゅう☆
60
突然恋人に「彼女と結婚する」と言われショックで立ち直れず会社も辞めた貴子。母の勧めでサトル叔父の古本屋に居候することに。そこで本と出会い、ようやく前に進み出す。「自分の心に正直でいればそこは自分の場所」普段は頼りない叔父だがたまにいいことを言うんだな。ある日突然、5年前に出て行った叔父の妻桃子さんが帰ってきた。なぜいなくなって戻ってきたか?普段は明るい彼女が抱える心の弱さを知ったからこそ、叔父夫婦の背中を押せた貴子に安堵。自分に素直になったから出会いを大切にできたしね。神保町の古本まつりに行ってみたいな。2026/04/20
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