内容説明
自分の人生は自分が主役。本当に? 二流大学の三流学部を卒業した僕は、予期せず一流企業に入社を果たす。晴れて安泰と思いきや、時代遅れの激務に息も絶え絶え。「逃げたかったら逃げればいい」と他人は言うが、恋人が妊娠したことで、僕は退職届をひっこめざるを得なかった。この社会で足掻く大人たちを描く群像劇は、あなたに手向ける大きな花束になった。涙、笑い、励まし……。すべて詰まった、あなたの心を満たす物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
136
27歳かぁ・・結婚が目の前ぶら下がって、踏み出そうか、どうしようかだったなぁ私(誰も聞いてないって)東京に暮らす彼らや彼女たちの話6話。ちょっとずつ関わりがあって、最後の2話でそれが分かりやすく繋がっているのが良かった。主人公は6人だが、実はもっともっと沢山の彼らや彼女たちがいることを感じることができる。「自分だけじゃない」実感としてわかるのは過ぎてからだろう。それは明日かもしれないし何年もかかるかもしれないよね。どれもその後が知りたい終わり方なのが私の心をくすぐった。2026/02/06
fwhd8325
67
遙か昔を振り返ったような物語でした。それでも物語の主人公たちは、足下をしっかり見ていたりしているように見えてたくましい。今は、自分が何をしているのかと迷うようなこともたくさんあるけれど、年をとっても、迷うことはたくさんあります。空を見上げるってことは、歯を食いしばるのと同じように思います。いくつになってもというのは、気休めに近いかもしれないけれど、こういう物語に出会うと、空を見上げてみようかなと思います。2025/12/09
雪
58
東京で暮らす27歳の男女6人の連作短編集 。大学を出て社会人になり約5年。新人でもなくまだ中堅ともいえない27歳という年齢設定が絶妙。仕事や恋愛、自分自身について悩みもがく姿に、確かに自分にもこういう時期があったなと思わされる。それぞれの章の主人公は一人称のみで語られ名前が出てこないので、誰がどう繋がっているのかパズル的な楽しみ方も出来た(最後の解説に答え合わせ有り)。2025/12/24
きょん
48
「東京ドーン」から改題。27歳の若者たちが登場し連作でゆるく繋がっている。名前が明かされず最後にまとめてわかる展開がなるほどと納得できてなかなか巧い。悩み多き年頃の、もがきながら前進しようとしてる姿に頑張れと声をかけたくなる。2025/12/05
よんよん
41
27歳の主人公がぞれぞれの話をつむぐ連作短編集。そしてその登場人物がゆるく繋がり、最後に全てが明らかになる。27歳は「もう」なのか「まだ」なのか。色んな悩みや苦しみを抱えてながら、みんなもがき生きている。前に向ける時ばかりではないけど、それでも前に進まなければならない。そんなちょっとした勇気がもらえるかもしれない。2026/02/14




