角川書店単行本<br> さよならの保険金

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角川書店単行本
さよならの保険金

  • 著者名:額賀澪【著者】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • KADOKAWA(2025/10発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041163375

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内容説明

就活の最終面接の日、青森で漁師をしている父の船が遭難したという連絡が入った。家族と就職先を一度に失った桐ケ谷麻海は、東京で暮らす叔父・響介のもとに転がり込むことに。
居候としてなにか仕事をさせてほしいという麻海に、響介がかけた言葉は「掃除も洗濯も料理も別にやらなくていいから、俺の仕事をちょっと手伝って」。
響介の職業は、保険調査員。保険会社から依頼を受け、保険金を支払うにあたって不正や問題点がないか調べる仕事だ。
麻海は見習い調査員として詐欺が疑われる事案の調査をするなかで、生と死、お金にまつわる様々な家族の思いにふれていく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

244
保険調査員が重大犯罪を暴くドラマはあるが、こちらは純粋なお仕事小説。就活に失敗して叔父の下で調査員となった麻海が、あの手この手で保険金詐取を図る連中に次々と遭遇する。彼らは揃って犯罪をたくらむ勇気もないが、小金を手に入れるチャンスに目がくらんで魔が差してしまうのだ。そんなのを散々見てきた叔父は人への信頼を失ったように無表情だが、麻海は人の愚かさ複雑さに興味を抱き仕事にのめり込んで思いがけない事実を明らかにする。それほど劇的な展開もないが、金に狂って道を踏み外すケチで小心な小市民の肖像画が面白く読まされる。2025/11/08

菅原孝標女@ナイスありがとうございます

148
久々の額賀澪作品。15冊目。額賀さんの文体は読む人を選ばないし今作は短めなので、ぜひ。保険金・保険調査員がテーマのお話は初めてだったので純粋に知らない世界を覗けて面白かった。逆境からスタートする麻海くんの人生が少しずつ前を向いていく感じが、額賀さんのあたたかい作風そのままで、胸が熱くなった。麻海、と「海」の字が入っているのはきっとお父さんがつけたんだろうな。ちょっぴり切ない。2026/03/22

hiace9000

145
詐欺なんて絶対悪、もっての外!―おそらく誰もがそう思って普段生活しているに違いない。「普通に生活している普通の人間が、普通にやっちゃう」詐欺こそが保険金詐欺。サスペンスでもミステリーでもなく、なんだか行けそうな気がして、ちょっとした嘘でちょっと得できる予感にその人の良心が負けてしまう…まさに「魔が差す」のである。保険調査員(保険を支払うにあたり不正や問題点がないかを調べる)として働く麻海と叔父・響介の仕事は、派手でも華麗でもない、むしろ地味で地道。額賀筆はお金にまつわる等身大の悲喜こもごもをふわりと描く。2025/10/31

イケメンつんちゃ

137
読書感想文が終わらない! 昨日は あれから 熱量を測りました 37℃台が立て続け くらくら 蔵が立ちそう ぐらぐら 倉が立ちそう のらのら 平野ノラ ぶっ飛び 額賀澪先生も三作品目に突入 困ったときは硫酸の海に突入 図書館の今日返却に 百葉箱 200倍の夢を今抱きしめて 裸足の夏を探しに行こう クスリの性か たまに意識が飛んでしまう 2023年賞味期限のトローチ 最高です 保険金調査員も 街には恐ろしい物体が ドジャースも勝ちました 企みます 図書館の日本文学のヤの段 ここは熱いんです 青春をクビになって2026/03/27

おしゃべりメガネ

119
200頁あまりのボリュームながら、内容はちょっとシリアスな感じも。父親が海の事故により、行方不明になった主人公「麻海」はこの先の身のふりかたもわからぬまま、久しぶりに現れた叔父と共に暮らすコトに。そんな叔父「響介」の仕事は保険調査員であり、就活がうまくいかなかった「麻海」は流れで「響介」の仕事を手伝うコトに。あらゆる保険金詐欺の手口をちょっとしたミステリー仕立てにして綴る額賀さん、さすがでした。詐欺で犯罪でありながら、手口や状況によってはなんとなく同情してしまいそうになる話も。色々と勉強になりましたね。2025/11/26

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