内容説明
裏切り、逃げ足、二枚舌――かくも貧しき令和の政治。はたして権力が人を狂わせるのか、それとも権力は近づこうとする者の本質を露呈させるだけなのか。最大派閥・安倍派解散までの内幕を軸に、間違った判断の連鎖で政治家自身が政治への信頼を破壊していくさまを容赦なく描き出す現代の黙示録。一気読み必至、怒濤のドキュメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
キク
49
安倍晋三の死から派閥解体までの自民党の動向を、わかりやすくまとめている。大量の参考文献一覧が巻末に記載されていたけれど、それだけではここまで書けない。多分政治部記者か派閥関係者が、偽名で書き上げたんだと思う。自民党でトップになるための政治力学的行動と、この国の将来を描きだす能力って、一致しないどころか、真逆な資質が必要なんじゃないのかと思ってしまった。でも国民が直接トップを選ぶアメリカの最近の混乱をみると、議院内閣制を一概に否定する気にもなれない。「絶望なんかしない」ということが最大の抵抗なのかもしれない2026/02/01
省事
5
清和政策研究会こと安倍派の裏金/政治資金不記載事件による崩壊過程を描いたドキュメント。塩谷立、下村博文、いわゆる「五人衆」と松本淳一郎事務局長、そして派閥の事実上のオーナーたる森喜朗らが主たる登場人物である。2年前の報道を見ていて有力とされる政治家たちの見苦しさばかりが印象に残ったが、本書を読み一層その印象は強まった。最大派閥崩壊本といえば田崎史郎『竹下派死闘の七十日』があるが、本書の題材には同書の題材にあった力強さはなく、ただ陰湿な情念のうごめきと登場人物の傲慢さだけがある。2025/12/07
koishikawa85
3
生々しく面白い。筆者は明らかに仮名だが誰だろう。竹下派の内幕物を匿名で書いた田崎史郎のように、おそらく新聞記者ではないか。五人衆にスケープゴートにされた塩谷立、ちょっとかわいそう。2026/01/16




