ジャンプジェイブックスDIGITAL<br> ゴールデンカムイ 鶴見篤四郎の宿願

個数:1
紙書籍版価格
¥968
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

ジャンプジェイブックスDIGITAL
ゴールデンカムイ 鶴見篤四郎の宿願

  • ISBN:9784087035599

ファイル: /

内容説明

日露戦争のさなか。戦場という巨大な密室では、正気を失うことこそ美徳とされる。鶴見中尉と第七師団の面々が出会った、驚くべき事件の数々とは……。日露戦争での第七師団を描いた、初のスピンオフノベライズが刊行!! 野田先生による描きおろしイラスト多数!! 第一話 幽霊歩哨《谷垣源次郎》ロシア兵との死闘が続く二〇三高地。死んだはずの兵士が歩哨に立つという。谷垣源治郎はある夜、戦場には似つかわしくない、軽やかな鈴の音を聞いた。そして光の中から、先の戦いで死んだはずの戦友の姿が現れるのを見た……。幽霊歩哨の正体とは?/第二話 白い日本兵《菊田杢太郎》ロシア兵のあいだで、「白い日本兵」の噂が広まっているという。白い日本兵は銃弾に当たっても死なずにロシア兵へ向かってくる、おそろしい存在だという。菊田はあることをきっかけに、白い日本兵の真実へ近づいていく……。/第三話 羽二重天幕の密室《宇佐美時重》二〇三高地での戦いも大詰めを迎えようとしている。宇佐美は捕虜の尋問をするための天幕の設置を命じられた。戦局を左右する貴重な情報を持っている捕虜だという。尋問の担当は鶴見だったが、天幕のなかで事件は起こった……。/第四話 時にはやさしく見ないふり《尾形百之助》奉天でロシア軍への包囲攻撃をかけた陣中、ありえない事件が起こった。日本兵が何者かに次々と殺害されていくのだ。犯人は恐ろしい怪力を持つ、敵の斥候というのだが……。尾形はやがて、鶴見から事件のことで呼び出しを受ける。/第五話 鶴見篤四郎は惑わない《月島 基》奉天での戦いは膠着していた。損耗は大きく弾薬も少なく、戦いは難局を迎えていた。ある日の夕食後、月島は鶴見から密命を受けた。それは戦局を決する可能性のある驚くべき秘策であった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Roko

21
「日露戦争の最中、陣中で起こった事件を鶴見が解決するミステリ」という、ゴールデンカムイのスピンオフとして伊吹亜門さんが書いたこの作品。そうです、あの「ゴールデンカムイ」の敵役「鶴見篤四郎」が主人公なのです。物語を語るのは、「帝国陸軍第七師団歩兵第27聯隊鶴見小隊」の部下たち、谷垣、菊田、宇佐美、尾形、月島、懐かしい面々です。日露戦争の代激戦地、旅順の二百三高地を攻略しようと、彼らは戦っています。ロシア軍と戦うなかで、幽霊話があったり、謎の殺人事件があったり、その謎を「鶴見中尉」が解いていきます。2025/12/21

mahiro

14
二〇三高地攻防の時の鶴見中尉とその部下達が遭遇するミステリアスな事件の数々…尾形、宇佐美、谷垣など個性強すぎのキャラ達のいかにも彼等らしい行動と心理描写は、まるで原作者野田サトル氏自身か文を書いているような気持ちになった。全ての事件を把握しているかのように登場する鶴見中尉の存在感、第五話で弱気の小城司令官を発奮させる為に取った鶴見中尉の計略は嫌になるほど彼らしかった。この地獄の最前線での彼等の結束がそのまま原作に繋がるかと思えるような作品だった。杉元は名前だけ出て来た。2025/12/18

サケ太

13
作者が作者だけあって、非常に巧い1冊。日露戦争時の鶴見篤四郎、その周囲に視点を合わせ、様々な事件とともに、鶴見劇場を描いていく。めちゃくちゃ面白くてびっくりした。日露戦争、というより旅順攻略に対する知識がほとんどなかったため、非常に感心しながら読んだ。2025/11/26

アケサト

6
日露戦争の中で起きた不思議な事件を、第七師団のキャラ達目線で語られていく物語。一つ一つのお話でそれぞれのキャラの良さが出ててめちゃくちゃ面白かった!でも当時の戦争の悲惨さが原作よりも具体的に描写されていて、金塊争奪戦が起きる前にこんなことがあったのかと思うと今更だけどみんなよく生き残ったな…と感じた。そこまで原作の内容が出てくることもなかったからゴールデンカムイに興味がある人はこの本から見てみるのも面白いかもしれない笑2025/10/24

ひなにゃんこ

6
★5 ゴールデンカムイのスピンオフ小説。原作漫画本編より前、日露戦争で熾烈を極めた旅順・二〇三高地〜奉天会戦での第7師団に起きた様々な事件について、鶴見の部下達の各視点から、ミステリ仕立てで描かれる。キャラクターの解像度も、ミステリとしても、クオリティが高く、野田先生の描き下ろしの挿絵まである。読み応えがあって満足感のあるスピンオフだった。《「幽霊歩哨」谷垣源次郎/「白い日本兵」菊田杢太郎/「羽二重天幕の密室」宇佐美時重/「時にはやさしく見ないふり」尾形百之助/「鶴見篤四郎は惑わない」月島基》2025/10/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22742541
  • ご注意事項

最近チェックした商品