ゲーム作家 小島秀夫論――エスピオナージ・オペラ

個数:1
紙書籍版価格
¥2,970
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

ゲーム作家 小島秀夫論――エスピオナージ・オペラ

  • 著者名:藤田直哉【著】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 作品社(2025/10発売)
  • 天高し!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~10/13)
  • ポイント 810pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784867930991

ファイル: /

内容説明

ゲームを超えた総合芸術
もはや、その作品は、詩であり、文学であり、映画であり、何よりも芸術そのものである。――ゲームクリエイターを超えた存在=小島秀夫に迫る。

 全世界で六〇〇〇万本以上の売り上げを誇る『メタルギア』シリーズや、『DEATH TRANDING』などを生み出し、ゲーム作家として史上二人目に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

「本書は、ゲームについての研究・評論である。ゲームデザイン、システム、主題、物語などのゲーム作品についての分析と、小島秀夫という人間そのものの作家論を往還するのが、本書の方法論である。ゲーム制作は集団創作なので作家論的アプローチがどこまで可能なのか、どこまでを特定の作家に帰属させられるのかについては議論の余地があり、確立された方法論があるとは言えないが、本書は現時点でアクセス可能な資料を元に最大限の努力を試みた。」 ――本書より

●「エスピオナージ・オペラ」とは
筆者の造語で、『007』のようなスパイ・諜報(エスピオナージ)もののエンターテインメントの形式を利用し、その背景にある冷戦や核戦争など国際政治の問題を描きつつ、それを個人の愛憎の問題と密接に結びつけるドラマの構成のことを意味する。

【目次】
はじめに
ACT1 ATTACHMENT
 Ⅰ 『メタルギア』――ステルスゲームの誕生
 Ⅱ 『スナッチャー』――冷戦時代の恐怖の寓話
 Ⅲ 『メタルギア2 ソリッドスネーク』――「不器用なデク」の生きる場所
 Ⅳ 『ポリスノーツ』――疑似恋愛から、精神的な愛へ
ACT2 MODERNITY
 Ⅰ 『メタルギアソリッド』――生まれの「運命」からの解放 
 Ⅱ 『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』――現実の底が抜けた世界で
ACT3 GENERATIVITY 
 Ⅰ 『メタルギアソリッド3 スネークイーター』――母性と信頼
 Ⅱ 『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』――「体制と叛逆」という二項対立の解体
ACT4 PEACE
 Ⅰ 『メタルギアソリッド ピースウォーカー』――ゲームによる平和教育
 Ⅱ 『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』――9・11以後のゲーム
 Ⅲ 『メタルギアソリッドV ファントムペイン』――ゲームにおける、陰謀論と情報操作との戦い
ACT5 EXTINCTION
 Ⅰ 『DEATH STRANDING』――人類を絶滅から救うために
あとがき
引用文献・参考文献/註

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

amenonakakosme

0
その時代におけるサブカルチャーはその時代に生きる人々の不安や苦しみを表出する面がある。 それらの感情にどう向き合うかを作品を通して表現する作家性を評論した本 存在論的不安定性というキーワードから小島秀夫作品について分析されている2025/08/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22661707
  • ご注意事項

最近チェックした商品