内容説明
四冠を誇る絶対王者、北神仁。底辺から駆け上がった直江大はその牙城に挑む。剛力英明は旧友との新たな関係に踏み出し、トップ女流棋士の江籠紗香は奨励会で苦悩する。そのような中、“孤剣”の異名で知られる直江の師匠、師村柊一郎が棋風を変え、ファンをどよめかせた。師村もまた北神からタイトルを奪おうとしていた。文学賞二冠に輝く前作を凌駕する史上最強の将棋エンターテインメント。(解説・村上貴史)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
道楽モン
46
読んでいて体が熱くなる程の臨場感を体感し、将棋小説の新たな可能性を示したのが前作『覇王の譜』であった。本作はその直球な描き下ろし続編。小手先の棋譜など不要とまでに、勝負のディティールなど気持ち良いほど省かれている。その代わりとなるのが勝負に人生を捧げた棋士達の心の動きだ。頂点近くに位置する彼らが繰り広げる勝負は、簡単な駆け引きで右往左往するレベルではない。リーグ戦の先にある王座を巡る長期戦を前提として師弟関係や同期、かりそめの仲間による人間関係が盤上に投影されるのだ。たかが将棋だが、それは人生そのものだ。2025/12/18
よっち
27
将棋界に君臨し続ける北神仁四冠。遂に覚醒を果たし、光の当たる場所に駆け上がった棋士直江大が彼の牙城に挑みかかる第2弾。ライバルの剛力英明二冠は新たな挑戦を始め、5つのタイトルを手にしながら女性初の棋士を目指し奨励会で苦悩する江籠。さらには直江の師匠、師村柊一郎王将が居飛車へと棋風を変え、若い北神に挑む熱い展開で、棋風が同じとは限らない師匠との関係や、自分の指したい将棋とAI研究をしないと勝てなくなる葛藤も描かれる中で、年齢や立場も関係なくギリギリまであがいて食らいついていくそれぞれの生き様には痺れました。2025/11/27
とも
25
本格将棋小説「覇王の譜」の続編。AIとの付き合い方、自分の棋風の生かし方、強くなり方など将棋の道を歩んできた作者の考えや人格が反映されまくっている。シリーズものの一冊、マンガを読んでる感じ。または故河口俊彦氏の将棋対局日誌的な。全体的にまとまってる感じではないが、江籠の鍛え直しのパートなど部分は大変面白かった。なんにしても作者の熱がすごく火傷しそうな一冊。2026/01/04
あつし@
12
前作の「覇王の譜」を読んだのが2022 年だと読メの本棚で確認した。前作にもまして本作も凄く面白く将棋を深く知らない自分でも充分物語の中に没入して楽しんで読んだ。将棋の場面については特にラストの北神と師村の名人戦第七局の対局描写が凄かった。今回気づいたことだが作者の橋本長道氏の文章には例えば「トカトントン」といった太宰治の作品から引いた心情表現の言葉がさりげなく使われていたりして自分が調べなくてもその意味を思い出して読めたりすると嬉しいというような知的好奇心を満たす満足感のある文章であり好きだ。2025/12/12
いっこう
12
苦しい!熱を感じる!次作にも期待!2025/12/09
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