光文社古典新訳文庫<br> ブレシアの飛行機/バケツの騎士

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光文社古典新訳文庫
ブレシアの飛行機/バケツの騎士

  • ISBN:9784334107918

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内容説明

カフカの5作目となる本作に収録したのは、38編のうち24編が、「カフカがカフカになった」と言われる傑作『判決』以前の小品、初期の習作です。カフカで一般的にイメージされる深刻さ、不条理といった色眼鏡を外せば、若書き特有のぎこちなさの奥にある原石の輝きが味わえます。「長編の助走かな」、「ん? これ、カフカ?」と思うような“青いカフカ”も垣間見えて、「カフカは一日にして成らず(?)」を実感できるでしょう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

マカロニ マカロン

17
個人の感想です:B。『変身』読書会の参考本。本書には38編+1の短編を収録。うち24編は1912年『判決』以前の小品で、エッセイ風な色合いもある。「ブレシアの飛行機」は1909年に当時最新鋭の飛行機が飛ぶのを見に行った話で、見物に王族や上流社会の人たちも大勢来ている。「バケツの騎士」はとてもユーモアがある作品。「家父の心配」に出てくる謎の生き物「オドラデク」は『変身』の虫とは異なり、形状や習性が割と細かく書かれているが、やはりどんな生き物なのか全く分からない、そしてもしかすると生き物ではないかもしれない2026/01/07

アドソ

14
期待が大きすぎたのか、あまりカフカらしさを感じられないまま終了。ではいったいカフカに何を求めていたのか?『城』や『審判』のカフカは、カフカのすべてではなかったかもしれない、などと当たり前のことを考えたりする。『田舎医者』『断食芸人』所蔵作の多くは他の文庫で既読だと思うが、これらはやっぱりカフカらしい。してみると、後世の人が「カフカらしい」と思って選択した作品を、私はカフカだと思って読んでいただけかもしれない。2025/12/16

ぷるいち

5
2026年新年一発目。軽やかなカフカの短編。 どれも見知った作品で内容にほとんど言及してないけど、感想は下記に書きました。 https://oldmarket.hatenadiary.com/entry/2026/01/01/114016 2026/01/01

ぷるぷる

5
「2周目のカフカファンのための小品集」という説明は伊達じゃない。カフカの文章は全て読みたい人向けに小品集に収録されていたり新聞、雑誌に掲載されていたものをかき集めたもの。最初期の作品であるブレシアの飛行機が割と普通の紀行文でなるほどねと思う。ストーリーを語るよりも物事や心理を描画するような作品が多い気がしました。子供の幽霊との対話らしい「不幸である」、ひたすら息子達をこき下ろす「11人の息子」、対話形式だが何言ってるのか分からない「リヒャルトとザームエル」が好きだ。後書き読んで審判が読みたくなりました。2025/12/03

TT

4
★★★☆☆「本書は生前にカフカが活字にしたものを集めたもので 、2週目のカフカファンは贈る小品集」とのことです。「11人の息子」「小さな女」が面白かったです。サラリーマン作家であったカフカの世渡り、ストレス感情が生煮えで吐露されており、街で生きている人間カフカを感じました。解説にある「観察されているのは、内面というより外面なのです」の1文は目から鱗でした。丘沢静也さんの訳が好きで光文社古典新訳文庫でカフカを読み直してます。2025/11/24

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