宇宙の広さを知ったサル――心と文化の進化論

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宇宙の広さを知ったサル――心と文化の進化論

  • ISBN:9784622098034

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内容説明

進化の論理は、生物としてきわめて奇妙なヒトの心と文化さえも説明できる! 進化心理学と文化進化理論(ミーム学)の、最適な入門書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

breguet4194q

68
異星人から見て、人間がどれだけ奇妙な行動をとっているかを認識するところから、話が始まります。ダーウィンへのオマージュのような一冊。人間はなぜそのような行動をとるのか?を極めた内容です。その行動の原因は、遺伝子なのか、進化なのか、文化なのか、ミームの観点から様々な側面を考察しています。主張もわかるし説得力もあるけど、もう少しコンパクトにまとめて欲しかった。2026/04/18

sayan

17
サル=人間の起源は何か。生物学的な本能に縛られたサルが宇宙の広さを知る=理解に至る謎を二つの自己複製子の論理で解明。サルはDNAの存続=包括適応度を優先し愛や利他性も手段とする遺伝子の生存機械。同時に言語を得たサルは脳から脳へ伝播する文化=ミームの宿主になる。映画『エイリアンロムルス』で寄生体が宿主の意図を無視し複製を最優先する如くミームも独自論理で増殖。サルは遺伝子の本能とミームの論理が衝突/共生する二重の継承システムの産物だ。本事実からサルは初めて自らを生出した宇宙の仕組みと己の知性の正体を理解する。2025/12/21

mim42

12
批判を潰しながら進むのでかなりのボリュームとなっている。進化心理学とミーム学の話。前者は利他や性差の進化の話題で後者は文化進化の話。遺伝子とミームは共進化し、身体(例えば乳糖耐性)と心(例えば知性や言語能力)を進化させた、という最終仮説。ミルクを飲むというミームや言語というミームがともに進化したという説。また、宗教のような複数のミームが巨大なミームを形成するものもある。また「果物を栽培できるようになり体内で頑張ってビタミンCを作らなくても良くなった」という例に見られる安定化選択という目立たぬ進化も。2026/03/22

三月うさぎ(兄)

6
進化心理学の入門書としてたぶんいちばんよいのではないかしら。進化論のおさえるべきところから丁寧に始めて、進化心理学の枠組み、性選択と利他行動、文化進化と利己的ミームという流れで、社会構築主義的な「空白の石板」主義を厳重に潰して歩く。これ一冊で、ジェフリー・ミラーやピンカーやもちろんダーウィンやドーキンス、ハミルトン、トリヴァースあたりを一望できて頭が良くなった気がするミーム。なんだけど、最後の文化進化は、正直よくわからないです。→2025/10/11

y

5
異星人がでてくるのと、心の進化を心の機能から読み解くということがとっても面白かったです。 ちょっと冗長な感じもしなくもなかったですが、様々なことかがらを丁寧に説明しているので、わかりやすかったです。 しかし持ち歩くには重すぎでした…2026/02/17

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