中公新書<br> 名水と日本人 起源から百名水まで、文化と科学でひもとく

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中公新書
名水と日本人 起源から百名水まで、文化と科学でひもとく

  • ISBN:9784121028754

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内容説明

電子版は本文中の写真をすべてカラー写真に差し替えて掲載。
日本人と水は縁が深い。「湯水のように」と言われるほど豊かな水は、炊事や洗濯など日常生活や酒造、灌漑などに利用されてきた。本書は、名水というキーワードから日本人と水の関わりを案内。弘法大師伝説が全国に広がる理由、歌枕と名水、茶の湯の文化などを時代ごとに解説し、さらに美人水や害虫駆除の泉などのユニークな水質、まいまいずやまんぽなど巧みな水利用も紹介。名水の歴史と科学、文化が一目でわかる。

□■□目次□■□

はじめに

序章 時代が求めた名水の変遷
1 名水とは何か?
2 時代によって移ろう名水

第一章 『古事記』『日本書紀』『風土記』が伝える水――神代~記紀時代
1 神代~記紀時代の水
2 『古事記』『日本書紀』に登場する水
3 『風土記』に登場する水
4 『万葉集』に登場する名水
5 神代の水と日本人の生活

第二章 日本人の心情を伝える和歌の名水――奈良時代~平安時代
1 『万葉集』で詠まれた名水
2 歌枕としての名水

第三章 人物ゆかりの水と宗教の水――平安時代~室町時代
1 天皇ゆかりの水
2 空海と日蓮にまつわる水
3 武士にまつわる水
4 文化人ゆかりの水
5 宗教にまつわる水

第四章 新たな水文化、茶人・茶事の水――室町時代~江戸時代
1 茶の伝来と喫茶のはじまり
2 茶にまつわる京都の名水

第五章 民衆の水――江戸時代の名水
1 地誌・名所案内記から見た京都の名水
2 人物に関わる京都の名水

第六章 生業の水――明治時代~現代
1 京都の地下水
2 酒造の名水
3 文明開化の水
4 ペットボトルで販売される名水
5 名水としての変遷

第七章 水質が生み出した名水
1 珍しい水質の名水
2 茶の湯に用いられた名水の科学的特徴
3 信仰に関係する名水の特徴
4 不思議な水
5 水質がよい水に生息する生物

第八章 自然環境と共存する巧みな水利用
1 水利用の匠「水船」
2 まいまいず井戸と上総掘り
3 六角井戸
4 マンボとショウズヌキ
5 間欠泉
6 水板倉
7 磨崖仏に存在する湧水の謎

終章 名水の名付けの「謎をひもとく」

あとがき
参考文献
平成の名水百選リスト
昭和の名水百選リスト
名水一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ろべると

12
日本人と「名水」の関わりに関する著者らの研究の紹介。古事記、日本書紀にはじまり、万葉集に歌われ、また弘法大師や安倍晴明ゆかりの井戸など、名水は様々なかたちで日本人の生活と結びつき、各地で受け継がれてきた。そのような精神文化や民間伝承との絡みで名水を取り上げる一方で、化学成分分析により茶の湯や美肌に適した水が昔から大切にされてきた根拠も紹介する。むかし子供の自由研究で、京都市内の井戸水を採取して回ったのを思い出した。生水が飲める日本は、水資源を歴史的な財産として、もっと大事にしないといけないのは確かである。2025/12/12

スプリント

8
日本全国に古来より数多く存在する名水の由来と 人々との関わりを紹介し、その成分を科学的に分析する。2025/10/19

お抹茶

4
日本各地,特に京都の名水の謂れを古文書から繙くと同時に,地質学的な分析も行う。真名井と呼ばれる湧水は神代の頃から水質の良い水として利用され,ミネラル豊富でバランスの良い硬水で,酒造りに適している。弘法水は知らず知らずのうちに経験していた自然科学的な効能を霊力の現れとして広められた可能性がある。四国遍路路は堆積岩地域にあり,山中の水はミネラル分に乏しいため,山麓や海岸付近のミネラル分の多い湧水を巡る水場のルートがお遍路として残ったと推察する。硯水は溶存成分が少なく,墨の膠成分が均等に分散され墨ののりが良い。2025/10/25

辻井凌|つじー

3
日本の名水の歴史をたどることで、科学が発達してなくても、どんな水が酒や茶に合うかを見抜いたり、和歌などの形で名水を文学に書き残して現代に伝えた先人たちの水に対する味覚と感性の鋭さに恐れ入る本です。2025/09/25

Go Extreme

2
起源から百名水まで 文化と科学でひもとく 名水という存在 名水の概念 日本最古の文献 神代から記紀時代 歌枕としての名水 弘法大師伝説 空海にまつわる水の伝承 茶の伝来 茶の湯に用いられる水 京都の各地に存在する名水 生業の水 酒造の名水 ペットボトルで商品化される名水 科学的な観点 水質が生み出した名水 美人水や害虫駆除の泉 日本人の巧みな水利用 まいまいず井戸 上総掘り 名水の名付けについての謎 真名井(まない) 高貴な水 水質分析 水田稲作の普及 京都盆地 千年の都としての栄華 昭和と平成の名水百選2025/11/19

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