内容説明
2024年ノーベル経済学賞。独裁と無法の間にある自由に迫る!
なぜ自由は自然に生まれないのか? データが示す、僅かな国家のみが該当する「狭い回廊」とは? 人類史を総攬する、世界的名著
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あらたん
53
今の日本の繁栄は決して必然ではない。これからも自由と繁栄を謳歌するには国家と社会の絶妙なバランスをとり続けなければならない。そのためには社会の一員として我々一人ひとりが政治に興味を持ち主体的に参画していかなければならない。そう理解した。2026/03/17
こだまやま
8
下巻はナチスドイツ、ジムクロウ時代のアメリカ、ワッハーブのサウジアラビアそしてアセモグル氏の母国トルコなど。世界を横断する国家論。 自由を保証される政治体制というものが、歴史的にみていかに貴重であるか、豊富な実例で繰り返される。例えば強制労働というのが人類史においていかに一般的で、世界史を築いてきたか。 そして、その狭い回廊を維持することがいかに困難で、いとも容易く崩壊することか。国家が信頼にたるものでなくなった時に逆に専横的国家が出てくるという実例が面白く、まさに現在という地点を考えさせられる。2026/03/29
iwtn_
3
上巻から続けて読了。大まかな方針に異論はない。自由は大事だし、困窮し飢えている状態は自由とはとても言えないので、国家を適切に維持することは重要だ。ただ、回廊の幅や形が変わる点については、あまりモデルとして良いかは疑問が残る。国ごとに変わるとするのは歴史的経緯などの複雑さを表現するには良いかもしれないが、複数の国家を同じ図の上で比較することができなくなるわけで。回廊への距離とか位置で表現したほうが良いのでは。そういう意図ではないかもだが。続編?は技術的な面の考察らしく興味はあるが、文庫化を待つか待たぬか悩む2025/09/27
Mits
1
上巻で期待していた通り、社会の力VS国家の力の平面内でのダイナミクスを重点的に取り扱っていた。社会と国家の二つのベクトルがぶつかり合うときにお互いを高めあうように正のフィードバックが起こるとよいのだが、それが負に回ると回廊からはじき出されてしまう。それを分ける要因は、信頼に基づいた妥協の有無だという。原理主義、理想主義による非妥協的な態度は、対話を拒むものでこれが良くないようだ。要するに、相手を批判・否定するだけでは話は前に進まない。タイムリーだから言うけど、日本の政治家も考えてほしいものだね。2026/02/09
くらーく
1
下巻の索引も上巻と同じく、日本については2か所。下巻は、ドイツやアメリカなど回廊の国と、回廊に入った国の事例などが記載されているが、なんと、P.353~359は、日本が取り上げられている。早川書房さん、どうなっているの? 戦前は、専横のリヴァイアサンだったが、GHQの統治もあり、社会の力が増し、狭い回廊に入った日本の説明。なるほどねえ、と実感するわ。国民主権は重要だったねえ。 全編を通して、主題図を基に、各国の歴史を通じて、どうやって狭い回廊に入ったか、出たかを説明している。 まあ、これもひとつの説だな。2025/10/24
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