ハヤカワ文庫NF<br> 自由と国家 上 繁栄する国 衰退する国

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ハヤカワ文庫NF
自由と国家 上 繁栄する国 衰退する国

  • ISBN:9784150506186

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内容説明

2024年ノーベル経済学賞。独裁と無法の間にある自由に迫る!

なぜ自由は自然に生まれないのか? データが示す、僅かな国家のみが該当する「狭い回廊」とは? 人類史を総攬する、世界的名著

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あらたん

52
著者の主張は「持続的に社会が発展するためには民衆からのボトムアップの力と国家からのトップダウンの力の絶妙に均衡し、正の相乗効果が生まれないといけない(レッドクイーン効果の発動)」というもの。それが豊富な実例とともに主張される。とても面白い視点だと思ったし、身近な組織運営にも援用できそうと思った。2026/01/21

アナクマ

35
今年も大著にいざ出航。◉生命や健康、財産を脅かされず、自らの人生について自由な選択ができること。〈自由〉は貴重で人類史上まれなもの。その自由が花咲く場所は、無法な自由を統制する国家/法と、国家を牽制する市民/社会とが日常的にせめぎ合う狭い回廊に限られる。◉1-4_「自分で何とかせよ」という西アフリカの惨状。「万人の万人に対する闘争」状態よりも、強大なリヴァイアサン/国家による統治の方がマシだ(君主制、貴族制、または民主制であれ)。しかしそれがもたらす影響について、ホッブズは楽観的に過ぎた、と続く。2025/10/25

特盛

33
評価3.8/5。自由な社会は、足枷を嵌められた国家と、連帯する市民の綱引きの結果でしか生まれない。それは脆い、細い回廊である。同じ場所に留まるにも、双方全力で緊張関係を持ち努力をしなければいけない。専横国家も、或いは国家なき共同体どちらも自由は制限され、それはイノベーションや富の創出の行き詰まりを意味し、やがて没落に繋がる。本書のメッセージは文字にすると当たり前の様にもみえるが、膨大な歴史考証が主張に厚みと迫力を与えてくれる。グローバルポリティクスの変化を考える枠組みとして、意義深い。しかし分厚い本だった2026/01/30

アナクマ

19
1-8_「自由になることは、タカの中に放たれたニワトリになること。自発的隷属に甘んじ、自由を手放す方がましだ」そんな世界もある。1-12_「法を執行し、紛争を平和的に解決し、弱者を強者から守ることのできる中央集権的権威」は自然発生するわけではない。国家はむしろ「規範の檻を人々に課し、自由をひどく阻害」することにもなりがちだ。どちらが良いか。→ 細い綱渡り。片側はリヴァイアサン不在の奈落。他方には専横のリヴァイアサン。真ん中の狭い回廊にだけ、目指すべき〈足枷のリヴァイアサン〉が。◉1章末節に全章ガイドあり。2025/11/13

こだまやま

7
アセモグル氏&ロビンソン氏の2冊目。前作に続き経済発展と政治体制がテーマで、本作は続編に近い。相変わらず読みやすくはない。ホッブスのリヴァイアサンを土台に、専横的国家と無政府状態の間にある、繁栄にいたる狭い狭い回廊を解説。上巻はローマ帝国とゲルマン社会(フランク王国)にヨーロッパ民主主義の起源を見つけ、中国、インドと比較する。インドの政治史分析は日本ではあまり見かけないが、カーストと国家との微妙な関係について詳しく書かれていて非常に興味深い。2026/03/12

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