内容説明
坂東玉三郎とは、何者なのか?
稀代の女形、五代目坂東玉三郎。
歌舞伎の家の生まれではなく、芸養子として歌舞伎界に入り、どう修業を積んでいったのか――
その生い立ちは意外なほど知られていない。
玉三郎と30年の交遊を結ぶ、小説家・真山仁が長年の対話を元に小説形式で描いた第一部「秘すれば花」。
そして、玉三郎が傾倒する世阿弥の『風姿花伝』にちなみながら、玉三郎の哲学と美学の深淵に迫った第二部「その風を得て」。
現代人に大いなる知恵を示す玉三郎の言葉の数々と、貴重な写真を収録した完全保存版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
177
真山 仁は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、粋と雅を兼ね備えた人間国宝、坂東 玉三郎を描いたノンフィクションでした。しかし伝統芸能の世界は厳しい。著者と坂東 玉三郎が、こんなに親しいとは思いませんでした。 https://mayamajin.jp/books/tamasaburo_t.html2025/11/16
旅するランナー
147
坂東玉三郎が語る、魂、美、醜、闇、情、粋、雅、老… 論理を超越したその感覚が伝わってきます。研ぎ澄まされた美意識や揺るぎない生き様が、歌舞伎の枠を超える深い洞察と共に際立ってきます。2026/03/20
kaoru
78
真山仁と坂東玉三郎の信頼関係が作り上げた一冊。数々のインタビューでの玉三郎の言葉はどれも実に貴重。「演じる」とは自分からの逃避で「自分を消すことで‥その瞬間、特化した想念が飛び出して、一つの役柄になる」「誰にでもある心の闇やマイナス志向のようなものを否定するから…生きづらくなる」「怒りも恨みも向かうべき実体あってのこと。今は相手がはっきりわからない状態で感情を吐き出している」「スマホを使う人が悪いというよりは、それを発明してしまった人間の根源的な悪が横行している」玉三郎は「魂がなくなる時代」を予言する。→2025/12/27
ばう
54
★★★★自分の薄っぺらさを静かに突きつけられたような感じです。現在までの歩みをフィクションという形で綴った第一部、その人物像を数々の自身の言葉から浮かび上がらせた第二部、そしてコロナ禍の頃一気に観たという司馬遼太郎氏の『街道をゆく』を通して感じたことをまとめた終章、それら全てを読むと玉三郎さんの人物像が何となく浮かび上がってくる。彼の全ての言葉に含蓄があって心に沁みた。こんな風に感じる読書は久しぶりでした。これからの生き方、もっと言うと世界の有り様を考えさせられるという思ってもいなかった読後感です。2026/05/11
ぽろん
30
若かりし頃、玉さまのファンでした。歌舞伎は、もとより、天守物語の舞台も本当に素晴らしかった。懐かしくて、手に取りました。儚く潔くありたい。人生は、いつまでも道中。心に残る言葉が至る所にあった。又機会があれば舞台観にいきたいなあ。2026/01/22
-
- 電子書籍
- 宮沢賢治詩集 岩波文庫




