内容説明
坂東玉三郎とは、何者なのか?
稀代の女形、五代目坂東玉三郎。
歌舞伎の家の生まれではなく、芸養子として歌舞伎界に入り、どう修業を積んでいったのか――
その生い立ちは意外なほど知られていない。
玉三郎と30年の交遊を結ぶ、小説家・真山仁が長年の対話を元に小説形式で描いた第一部「秘すれば花」。
そして、玉三郎が傾倒する世阿弥の『風姿花伝』にちなみながら、玉三郎の哲学と美学の深淵に迫った第二部「その風を得て」。
現代人に大いなる知恵を示す玉三郎の言葉の数々と、貴重な写真を収録した完全保存版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ウサトコ
2
今の時代に馴染めなくて、時々どうしようもなく苦しくなることがあります。スマホやSNSができてから何もかもがハイスピードでついていけないし、軽薄で中身がなくてその場しのぎのものばかりが持て囃されている気がする。そんな中、国宝の映画を見て心に刺さる部分があり、その流れで本書も読みました。(あとは、今度シネマ歌舞伎で玉三郎さん主演の源氏物語をみるのでその予習も兼ねて。)本書を読んで自分がなぜ国宝の世界観に魅かれたのかなんとなくわかった気がしました。私が求めているはこの本でいうところの「花」なんだなと思いました。2025/09/28
キヌモ
1
小説家真山仁がまだライターだった頃から玉三郎のインタビューを続けている、いわば玉三郎取材の集大成のような本である。玉三郎を身近で深掘りしている。小説家目線なので、読者にもその心のうちがよくわかって、本当に興味深い。 しばらくしたら、再読したい。2025/10/16
一彩
1
東の粋と西の雅 なんといっても,いちごの下りが頷ける。2025/10/13
れいまん
1
玉三郎さんに興味がある者にとっては読んでみたいと思う。著者は現代小説家であるが、なぜか玉三郎さんのインタビュアーとして長年取材し、玉三郎さんとの信頼関係を結んでいる。 どう見ても天才である玉三郎の生い立ちを小説家の表現で見事に表現している そう、とてつもない努力と精神性で日本の宝となった人なのだ。 厳しいお稽古、養父の異常なまでの厳しさを正面から受け止めて成長した玉三郎さんが、「心で何を考えてもそれは自由なのだ」といたるところはなるほどなぁと思う。2025/10/04
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