ちくまプリマー新書<br> ピンチに備える解剖学

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ちくまプリマー新書
ピンチに備える解剖学

  • 著者名:村上徹【著者】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 筑摩書房(2025/09発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480685315

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内容説明

どういうわけか、日本の中高の理科や生物の授業では、ヒトのからだの仕組みに関する内容が少ない。分子生物学などやたら先端的なはなしがあるかと思えば、肺も肝臓も膵臓もでてこない。樹状細胞は出てくるのに胸腺もリンパ節も出てこない。そこで本書では、解剖学の骨子を借りて、ヒトのからだを概観できるようにした。60点以上のイラストを収録、見て分かるようにもなっている。本書は、前後二部構成になっていて、前半の第1章では、「骨格系」「筋系」「神経系」というように、系統解剖学のやりかたで人体をおおまかに学んでいく。後半の第2章は、学んだ知識を実地に活かしてみるためのケーススタディ。鼻血、頭痛、親指の腱鞘炎、肩や胸の痛み、急な腹痛や腰痛など、日常生活で誰もが耳にするような「からだのピンチ」から、高校生や大学生くらいの読者に起こりそうな例をとりあげて、これらを、解剖学に基づいて解読していく。 【目次】第一章 ヒトのからだのあらまし/第二章 あなたにも起こるかもしれないピンチ

目次

はじめに/ご注意とお願い/免責事項/第1章 ヒトの体のあらまし/1 あらましのあらまし/いろいろな解剖/献体制度が整っている日本/人体の働きを担う系統/2 支える──骨格系/体軸と四肢に分ける/動く関節・動かない関節/3 人体の面と向き/人体の部位と体腔/解剖学にだけある表記/4 動かす──筋系/骨格筋が関節を動かす/筋の作用にもいろいろある/5 情報を担う──神経系/神経系は中枢と末梢に分ける/灰白質と白質/神経伝導路は交叉する(交叉しないのもある)/脊髄神経は椎骨の数だけある(例外あり)/国を超えたベル マジャンディの法則/交感神経と副交感神経の通り道/脳神経は12対、働きはさまざま/6 循環させる──心臓血管系、リンパ管系/心臓が血液を送り出す/冠状動脈が心臓を栄養する/心拍を司るのは特殊な心筋/7 息をする──呼吸器系/呼吸器系は上気道と下気道に分ける/咽頭と喉頭が空気と飲食物を交通整理/肺胞でガス交換が起こる/8 食べる──消化器系/消化管を辿る/門脈とリンパ管が栄養を運び出す/肝臓はマルチパーパスな処理場/膵臓は二刀流/9 おしっこする──泌尿器系/腎臓が血液をろ過する/10 生殖する──生殖器系/性腺が生殖細胞をつくる/男性でごめんなさい/卵子形成は生まれる前に半分進み、ギリギリで完了する/勃起組織が性交の要/いつまでもふくれているヒトの乳腺/11 調節する──内分泌系/12 感じる──感覚器系/感覚の分類/ヒトの眼はカメラそっくり/耳にはトンカチやらカタツムリがある/内臓の痛みは離れたところに感じる/13 戦う──免疫系/自然免疫と獲得免疫/免疫器官には1次と2次がある/「免疫力」をみたら警戒/14 ヒトの発生と奇形/第2章 あなたにも起こるかもしれないピンチ/鼻血が止まらない/激しい頭痛がして気を失った/風邪がよくならない/コラム 抗菌薬と薬剤耐性菌/予防接種後に腕が腫れて痛い/ゲームのしすぎで親指の付け根が痛い/肘が痛い/腕を上げられない/転んで手をついてからずっと痛い/肩や腕が痛んで胸が苦しい/高熱が出て息が苦しい/胸が痛くて息がしにくい/声が枯れた/走ると脇腹が痛くなる/脚が痺れて歩けない/急にお腹が痛くなった/生理の後にも少し出血する/肛門が膨れて痛い/突然、腰に電撃が/膝がブチッと鳴って激痛が走った/よそ見して躓いてから歩きにくい/リハビリを頑張る/信頼できる医療情報をネットで見つけるには/おわりに/註

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