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内容説明
2023年10月7日、イスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲で始まったパレスチナ自治区ガザの戦闘は、パレスチナ側の死者が6万人を超える未曽有の大惨事に至った。これは反ユダヤ主義による蛮行ではなく、長きにわたるイスラエルによるパレスチナ占領が招いた悲劇ではないか。2024年までエルサレム特派員を務めた著者は、パレスチナの人々が抱き続ける故郷喪失と抵抗の記憶を聞きとり、イスラエル国内で被害者意識が強化される構造を読みとく。その歴史から現在まで、パレスチナ問題を一望する必読の書。
目次
はじめに/第一章 ガザ戦闘の実像/1 従軍取材で見たガザ地区北部/2 10・7──襲撃されたイスラエル南部/3 ハマスの肖像/4 民間施設への攻撃/5 パレスチナ難民支援機関の矜持/6 破壊される文化、消される記憶/7 狙われる地元ジャーナリストと排除される外国メディア/8 隠された人権侵害──イスラエル拘束下の拷問/9 ハマス拘束下の人質たち/10 ホロコーストから10・7ハマス奇襲へ/第二章 占領と抵抗の記憶/1 土地の争い、ナショナリズムの衝突/2 悲劇の始まり──一九四八年を語る/3 ハイジャックの“女王”ライラ・ハリド──故郷ハイファとオレンジ/4 拡大するユダヤ人入植地/5 占領を支えるシステム──合法化された追放と破壊/6 オスロ合意再考/7 形骸化するパレスチナ自治政府/8 10・7以前のガザ地区と「天井のない監獄」/第三章 分断されるイスラエル社会/1 右傾化と分断/2 汚職疑惑と司法制度改革で割れた市民/3 台頭する「宗教シオニズム」/4 ネタニヤフとシオニズム/5 ホロコーストと管理された「記憶」/6 「永遠の被害者」/おわりに/主要参考文献
感想・レビュー
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よっち
お抹茶
ふゆ
takao
rockwave1873




