どら蔵

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どら蔵

  • 著者名:朝井まかて【著】
  • 価格 ¥2,343(本体¥2,130)
  • 講談社(2025/09発売)
  • ポイント 21pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065402139

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内容説明

騙し騙され、
知恵と欲の
丁々発止の果て
手にする物は?

天保の世。大坂の道具商の放蕩息子・「どら蔵」こと寅蔵(とらぞう)は、なまじ目利き自慢であるのが運の尽き、奉公先に大損害を与えてしまい、大坂にいられなくなりました。旅に出て辿り着きたるは、知恵と欲が渦巻く江戸の骨董商の世界。手練れたちに揉まれながらも大奮闘! できればよいのですが。そううまくは運ばないのが世の常、人の常。お宝を巡って時に騙され、時に勝負をかけ、時々情に流され――。丁々発止の果て、どらちゃんは「真物(ほんもの)」の目利きになれるのか?

魅力的なお宝そして登場人物(キャラクター)がてんこ盛り!
読み終えるのがもったいなくなるエンターテインメント時代小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

221
朝井 まかては、新作中心に読んでいる作家です。「どら蔵」って何?「どらくら」⇒「ドラキュラ」の駄洒落かと思いきや、人の名前、松井 寅蔵(通称「どらぞう」)でした。そんな主人公は、骨董品の目利き、ユーモア人情時代小説でした。江戸時代に既にオークションがあったとは知りませんでした。 https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000416623 2025/10/23

いつでも母さん

146
久し振りに楽しいまかてさんだった(当方比)「競り」はいつの世も、最高の知的格闘技!とある。大坂の道具商の放蕩息子・どら蔵こと寅蔵が母親譲りの目利きの才と、行く先々で出会った人々に揉まれ成長する物語。骨董品って欲しい人によって値が違うよね(全然興味がない私だけれど)欲と知恵、そこに情が絡むとややこしい。いざ、勝負!新聞掲載作品とのこと・・テンポよい文体で、毎日楽しみだったろうな。2025/10/02

KAZOO

141
朝井さんの作品は、伝記的なものと時代エンターテイメントがあり、これは後者に属するものだと思います。新聞に掲載されているせいか話の切れやポイントがすぐ出てくるために面白さが尽きない感じがします。それにしてもこの主人公は様々な失敗をしてもめげないで明るく生きている感じです。最後のほうは追い出された大坂の実家に戻って義理の弟を助けていきます。2026/02/07

タツ フカガワ

94
時代は天保のころ。大坂の道具屋松仙堂の跡取り息子寅蔵は修業先の大店で失態を演じて店からも実家からも放り出されて旅に出る。行き着いたのは江戸。生き馬の目を抜く道具・骨董の世界で、「品物の目利きいうんは、欲から最も遠いとこにおる境地やないと間違うえ」という亡き母の言葉を胸に、どら息子寅蔵の成長を綴った人情劇。端々に滑稽味も刷かれていて楽しい読書でした。本書には骨董のお仕事小説の一面もあって、落語『猫の皿』『はてなの茶碗』を思い出しました。2026/05/24

たま

91
大坂の道具屋の息子寅蔵、通称どら蔵が奉公先の道具屋で失敗し、江戸に流れて修業する。どら蔵の大阪弁と若者らしい楽天性(自分に都合のええことばっかり考えてはりますねん)が楽しく、江戸で少しずつ地歩を築くのも面白い。〈一物一価〉や〈真贋〉では割り切れないものの価値の奥深さも興味深い。最後は大塩平八郎の乱、戦火による物資の欠乏と庶民の困窮により骨董商いそのものが問われる。〈まかてさん、よう考えはったな〉と感心しながら読んだ。吉川英治文学賞受賞。2026/04/04

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