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ちくま学芸文庫
日中15年戦争

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  • サイズ 文庫判/ページ数 752p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480512475
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0121

出版社内容情報

1931年から1945年まで15年の長きにわたる戦争で、日本は中国にも敗北した。多様な人々の視点を通して全体像を復元する。解説 一ノ瀬俊也

内容説明

1931年から1945年の15年にわたる戦争で、日本はアメリカのみならず中国にも敗北したのだ―著者は、陸軍の企図・満州利権・戦費調達など国内の政治経済的背景に加え、中国側の論理も含めて戦争の経緯を説く。生々しい戦場の実態や兵士の証言など、個々人にも強く焦点をあてた著者特有の記述が、戦争の真の全体像を浮き彫りにし、戦後日本社会の深層に与えた影響も説明する。歴史教育現場からの発言を続けた著者が豊富な史料を交え、人間の内なる「戦争へのあこがれ」に抗すべく、平和への熱情を注ぎこんだロングセラー。

目次

概観 日中戦争と太平洋戦争
中国革命にはむかうもの
乾いた大陸―満州事変
満州占領―「王道楽土」の現実
上海のたたかい―ある「序曲」
万里の長城をこえるとき―「ドミノ理論」のゆくえ
統一中国への道
日中全面戦争の開始
苦悶する中国
「国民政府を対手とせず」
たたかいの日々―徐州・漢口・広東
生と死の構造
北のくにの「銃後」
もう一つの「中華民国」―ある「偽国」の成立
「点と線」への道
「軍国化」の経済構造
ある「共和国」の誕生―「辺区」の抵抗の構造
ある中国理解者の生涯―尾崎秀実の生と死
日中戦争から日米戦争へ
たたかいのはてに―12枚のカード
終局

著者等紹介

黒羽清隆[クロハキヨタカ]
1934‐87年。東京生まれ。東京教育大学文学部史学科卒業。静岡大学教育学部教授を務め、NHKテレビ通信高校講座日本史も担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aeg55

1
700ページを超える大作、引越しの前後に読んだということもあるが読むのに2ヶ月以上要してしまった。1977年『日中戦争15年史』が出版されたため日中戦争の通史的な書はあまりないのかと感じたが、対米開戦までに650ページほどで最後の4年分の記述はあっさり終わってしまう。近年出版された『後期日中戦争』2冊の価値があるのだろう。1930年代の中国側での出来事等詳細にか書かれており興味深い。特に毛沢東の「大長征」など全く知らなかったので収穫だった。『日中戦争全史』読んで書かれていなかった部分もこ書の存在ゆえかとも2025/05/22

シュミットさん

0
過酷な運命に翻弄された素朴な人々からの視点も描かれている。異色の日中戦争通史と言えよう。2024/08/02

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