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内容説明
それでも生きろ、と言うのなら──。
明治四十一年、十二歳のみつは、実父の持ってきた綺麗な着物に惑わされて、奈良から大阪に出たが、二百五十円で売られたことは後から知った。自分で自分の人生を決めることは出来ないと思い知らされる出来事だった。十三歳で舞妓・菜乃葉となり、旦那に身の潔白を証明するために小指を落としたのは、十四歳。かつて恋心を抱いた役者の写真を持っていたことが原因だった──。
東京に出て、新橋で芸妓・琴葉となった。相場師と結婚し、アメリカに渡った。その土地で出会った女性と恋をした。帰国して映画女優となった……運命に翻弄されながらも、自身の人生を手放さなかった生涯を描く。
※この作品は過去に単行本として配信されていた『朱より赤く~高岡智照尼の生涯~』 の文庫版となります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
エドワード
19
私生児として生まれ、父に大阪のお茶屋に売られたみつ。解説ではらだ有彩さんは「『自分で決める』という行為は長い間『女性』から遠ざけられてきた」と書く。みつも舞妓見習いの内から客を取らされる。優しい男たちも皆身体目当てだ。大正時代の物語だが、今も何も変わっていない。美貌のみつは散々夢を見せられて弄ばれ、渡米し、帰国して女優となる。しかし、彼女は男たちから離れることを決め、尼になることを決めた。彼女・高岡智照尼は瀬戸内寂聴の「女徳」の主人公。作家により全く印象が異なるから不思議だ。須田杏奈さんの扉絵が美しい。2025/12/01
のじ
5
窪さんこの間読んだ「夏日狂想」に続いて実在の人物を題材にしたフィクション。ちょっと似た問いがつきつけれらているように思いました。なんともやりきれない気持ちで読みました。今でも男性が女性をなんとかする、というのを「甲斐性」と考える男性がいない、とは言えない気がするし、雑誌を賑わす数々のスキャンダルも、実際当事者たちがどう考えて行動しているのかは他人にはわからない。この物語の時代の生きづらさが変わって、少しは女性が生きやすい世の中になってきているのか?狭い世界しか知らない私にはわからないけれど。2025/09/22
はね
3
生涯といいつつも、出家するまでの話だった。その先もいろいろあるらしいが。2026/01/01
うえだ
3
淡々とエピソードが続く。高岡智照尼の煩悩が見えない。2025/11/16
あんときのいくこ
2
悲しく苦しく。それでもがむしゃらに生き抜いて得られた心の平穏、悟りの境地。強い。2025/11/06
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