角川文庫<br> 黒い糸

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角川文庫
黒い糸

  • 著者名:染井為人【著者】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • KADOKAWA(2025/08発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041163863

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内容説明

結婚アドバイザーを務めるシングルマザーの亜紀は、
クレーマー会員とトラブルを起こして以来、悪質な嫌がらせに苦しんでいた。
息子が通う小学校ではクラスメイトが誘拐される。
担任の祐介は対応に追われる中、
クラスの秀才・莉世から推理を聞かされる――「あの女ならやりかねない」。
その後莉世も何者かに襲われ意識不明に。

亜紀と祐介を追い詰める異常犯罪の数々。
街に潜む“化け物”は一体誰なのか?

『悪い夏』の鬼才が現代社会の不条理とタブーに真っ向から挑む、戦慄ダークサスペンス。

解説/吉田大助

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

493
ホラー寄りの作品もまずまずいける。不気味さの演出やキャラの配置もこれぞホラーという王道感があり、読んでいる最中はグイグイのめり込むことができる。ただ、これだけ怪しさ満点の脇役が多数登場するのに、結果的にはそれらが、タイトルにもある"黒い糸"を意識づけるためだけの存在で終わっているのが勿体ない点。何人かラストで悲惨な●害をされていたらもっと纏まりよかったのにと不謹慎な感想。亜紀のパートと祐介のパートのつなげ方も力技で、結末はやや駆け足。打ち切り漫画のような唐突な畳み方に感じられたのも残念。2025/08/30

mayu.

29
はー、怖い。結婚相談所で働きながら1人で息子を育てる亜紀。クラスで事件が起こり対応に追われる教師の祐介。2つの視点で進む物語は序盤からずーっと薄っすら不穏な空気が漂う。人間の顔をして、人間の言葉を使いながら、内側には一切人間らしさを持たない人がいるというその存在に恐怖が止まらない。気づいた時にはもう遅くて捕らわれたらと思うと震える。そしてこんなにも血が影響を及ぼすのかと…遺伝について考えさせられた。後半の展開にもう深夜なのに先が気になってこのままじゃ眠れないと、夜更かししながら読んでしまった一冊。2025/08/28

ゆん

23
結婚アドバイザーをしているシングルマザーがクレーマーから悪質な嫌がらせを受ける。 息子の通う小学校ではクラスメイトが誘拐され、担任教師は対応に追われる。 いやぁ…怖かった、エスカートしていく展開に誰を信じていいのか 誰が悪なのか疑心暗鬼になったし、とにかく先が気になって気になって読む手を止められなかったです。 怖かったぁ…ダークサスペンスですけど、ホラーより怖かったです。 ラストが駆け足すぎた感あったけど、とても面白かったです!2025/09/04

ぴ〜る

15
こんな理由で人を殺めたり傷つけたり、それに対する感情の決心が恐ろしくてホラーというより人間の恐ろしさを垣間見た気がする。。。DNAの話もとても興味深かった。そして何より私は風介の人格が面白くてとても気になってしまった。読み始めたら止まらなくなってしまった。。。1人のその後がとても怖くて気になる…。2025/09/06

ナオ

13
面白かった!!けど、胸糞だった。 二度と読みたく無い。でも、ぎゃっと驚かされた。何、この繋がり。 こんなに悪い事が起きる小学校って最悪。しかも、あるあるではあるけど、ある人物が姿をくらまして。 あっけなく死ぬ事もあるだろうけど、生き延びて復讐を遂げる可能性もあるかもと思ったり。 後半の黒幕にも驚いたけど、クライマックスの感じは日本の風土には合わないと思うのは、昭和過ぎるのか。面白いけど、悪意と殺意が強すぎる。面白いけども、それにしても。手放しでお勧めもできないけど、面白いっす。それは本当2025/09/09

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