内容説明
「切手代として、百二万円をお願いします。相手から返事がほしい場合、さらに百二万円分の切手が必要です」
亡くなってから四十九日までの間なら、天国へ手紙を送れるという不思議な郵便局。そこでは、手紙を送りたいと願う人の年収や貯金によって切手の値段が決まる。
推しを失った会社員。恩人を裏切ってしまった男。恋人が自殺した社長……。高額な切手を買ってでも、天国の大切な人に想いを伝えたい――。生者と死者。もう二度と会えない者同士の最期の“文通”。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Karl Heintz Schneider
45
「天国の愛する人に手紙を送りたければ、青空郵便局へ。」 そんな不思議な広告を目にすることが時々ある。そんなばかな、ひょっとして新手の詐欺?でも、藁をもすがる気持ちでここへ足を運ぶ人もいる。ただし切手代がバカ高い、年収や貯金額によっては百万円を超すことも。でも、手紙は必ず届き、倍の金額を払えば返信が届く。今は亡き人に言いたかったことを伝えることができる。この金額が高いのか安いのか・・・。2025/11/02
まる子
25
忘れられないあの人はいますか?その人へ手紙を届けたい人は『天国の愛する人に手紙を送りたければ青空郵便局へ』。鎌倉にあるこの郵便局。ある人の切手代は102万円。またある人は26万円、さらにある人は5億円(※返事が欲しい人は切手代は倍になります!)と切手代が違う。この切手代が高いと思いますか?この手紙に救われた人が確かにいました。あなたの人生が変わるかも知れません。さて、あなたの切手代はおいくらでしょう。2025/08/28
りこ
10
とっても温かいお話だった。そして、とっても切手が高かった(笑)。でも、金額以上に得られるものが確実にあった。死んだあとに、大切な人へ、これからを生きていく勇気を届けられる人になりたい。2025/09/11
ちゃあぼう
9
設定は絶対にあり得ないことなのだが、それでも、これが、現実だったら、どれ程嬉しいことになるだろうかと思える物語だった。五つの、それぞれの主人公がつながりがあることが、何だか微笑ましい。中でも、三通目以外の各章に登場する織原さんが実は全章に登場していることに最後に分かるストーリ展開が素敵に思えました。それと、私事ですが偶然にも四通目の愛犬が私の以前飼っていた愛犬と同じ名前ということもあり昔の一緒にいた日々を思い出してしまい泣いてしまいました。2026/01/01
栗山いなり
9
死者に向けて手紙を送る生者達を描いた物語。一つ一つのエピソードが繋がっているタイプの作品だから繋がりを見つけた時快感を覚えるのと泣きはしなかったが胸を打つものは感じる作品だった2025/09/28




