出版社内容情報
自然のサインを読み解き、カメラを仕掛け……
森の中で撮影された“決定的瞬間”の数々。
自然界の報道写真家・宮崎学、半世紀にわたるその活動を網羅した一冊。
四つんばいで森を進む男たち。
小さな変化に目を凝らす者は、いつかの少年のように世界をまた発見する。
――加瀬亮氏(俳優)
独自に開発した無人カメラのシステムを用いて、野生動物や変容する自然の姿を半世紀以上にわたって撮り続けてきた写真家・宮崎学。
あちこちに仕掛けた無人カメラがとらえた写真の数々は、自然を読み解くためのヒントに溢れている。
決定的な証拠写真に目を凝らし、自然の発する声なきメッセージを読み解く宮崎は、まさに「森の探偵」である。
内容説明
自然のサインを読み解き、カメラを仕掛け…森の中で撮影された“決定的瞬間”の数々。自然界の報道写真家・宮崎学による調査報告書。
目次
第1章 動物たちの痕跡(けもの道の見つけ方;フクロウの棲む谷;動物たちの住宅事情)
第2章 生と死のエコロジー(自然界のサプリメント;スカベンジャーたち;死の終わり)
第3章 文明の力、自然の力(被災地の動物たち;外来種と在来種)
第4章 人間の傍で(シナントロープたちの事件簿;人間の同伴者)
終章 森と動物と日本人
著者等紹介
宮崎学[ミヤザキマナブ]
写真家。1949年長野県生まれ。精密機械会社勤務を経て、1972年、プロ写真家として独立。自然と人間をテーマに、社会的視点にたった「自然界の報道写真家」として活動中。1990年『フクロウ』で第9回土門拳賞、1995年『死』で日本写真協会賞年度賞、『アニマル黙示録』で講談社出版文化賞受賞。2013年IZU PHOTO MUSEUMにて「宮崎学 自然の鉛筆」展を開催。2016年パリ・カルティエ現代美術財団に招かれ、グループ展に参加。著書多数
小原真史[コハラマサシ]
キュレーター、映像作家。1978年愛知県生まれ。IZU PHOTO MUSEUM研究員として「荒木経惟写真集展 アラーキー」、「戦争と平和―伝えたかった日本」展などを担当。監督作品もある。第10回重森弘淹写真評論賞、第24回「写真の会」賞、日本写真協会賞学芸賞を受賞。東京工芸大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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