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内容説明
著者は20年間にわたって、スモールビジネスを対象にした経営コンサルティング活動を行ってきた。アドバイスしてきた企業は25000社にも及ぶ。本書はその経験を生かし、職人の視点からスモールビジネスが失敗しがちな原因を分析。そのうえで、成功するためのノウハウを明かした本で、それが全米でもベストセラーになった大きな要因だろう。本書によると、米国では毎年百万人以上の人たちが会社を立ち上げる一方、1年目に40％、5年目で80％以上が姿を消しているという。その多くは「事業の中心となる専門的な能力があれば、事業を経営する能力は十分に備わっている」という誤った仮定で事業を始めるからだ。実際には専門的な仕事をこなすことと、事業を経営することは全く別の問題だと述べる。帳簿をつけたり、人を雇ったりと、これまでに経験がないような仕事がわき出してきて、本業に手が回らなくなる。そうならないためには、収益を生み出す事業を定型化して、パッケージにしてしまうことが大事だ。つまり、自分がいなくても、ほかの人が同じように事業を回せる仕組みをつくることだという。そして、「どうすれば、ほかの人に任せても、事業は成長するだろうか？」などの質問を投げかけ、目標設定や組織戦略、人材戦略など、具体的なノウハウを解説していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
カザリ
39
起業をするとはどういうことか、腑に落ちた。起業家という考え方も腑に落ちた。私は職人気質であり、作家を目指しているので、なにもかも自分でするという考え方が根底にあるので、この本の起業のノウハウは、自営のノウハウに読み替えて読んだ。大事なのは個人でも組織でも、顧客目線を忘れないこと。自分が何を人々に与えたいのか、そこを突き詰めることが、起業の大事な点。かかわるすべての人を幸せにするのが、起業の精神だということを教えてくれた一冊。内容が一流で、深いので、再読中。2017/02/25
Rie【顔姫 ξ（✿ ❛‿❛）ξ】
36
米国人経営コンサルタントによる100万部を超すベストセラー。起業する人は、「起業家」、「マネージャー（管理者）」、「職人」の３つの人格をもっている、というのは新しい視点。起業するということは、「職人」としての腕前が必要なだけではなく、起業家としての能力やマネージャーとしての管理能力を高めないといけない。すべてをマニュアル化・パッケージ化して事業を売却することを究極の目標と捉えるのは、国情の違いを感じるが、新しい視点を与えてくれる本だった。2016/08/18
みゃーこ
27
あまりにも素晴らしい良書。起業のためのノウハウよりもまず考え方を根こそぎ変える、そこが本書の素晴らしいところだ物語は経営者の誰もが陥りがちなか自らの価値観の罠について話が始まる、他の人に任せることで仕事が楽になり、事業が成長する…と言うところから話は展開、その方法として組織図を作ったり、マニュアル化したり、チェックシートを作ったり、地王７つのステップが提案される。スモールビジネスの経営課題の多くの難問を解決していく上で大きなヒントとなる一冊である。隠れたベストセラーとして愛読されているのがうなずける2012/10/20
Kikuyo
18
経営者の内側では「起業家」「マネジャー」「職人」の3つの人格があって争いが起きている。専門的な能力があれば…というのは致命的。職人の立場を離れて、起業家とマネジャーの能力を引き出すようにする。 「なぜこの事業なのか？」と問いかけること。2019/08/06
くろいち
17
まんが版とほぼ内容が一緒だった。まんが版だと内容を一部省いていたりするのでこちらも買ったのだが、そんなことはなかった。その上、まんが版のほうが見やすく、分かりやすい▼読むなら まんが版がオススメ2016/10/28
