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内容説明
第二次世界大戦末期、沖縄線で懸命に戦った女子学徒隊「ひめゆり学徒隊」を知っていますか?
沖縄県立向陽高校の高校生たちが、ひめゆり学徒だった「山内祐子さん」97歳に
沖縄戦の話を聞きました。
戦争から遠くなった世代へおくる17歳の未来を奪った戦争
十代の少女たちが巻き込まれた戦争について
沖縄県立向陽高校の女子高生たちが耳を傾けます
●山内祐子(やまうち・さちこ)さん
1927年、沖縄県北部、本部半島、今帰仁村生まれ。
97歳(2025年8月時点)
小学校の先生を目指して沖縄師範学校女子部に入学。
ほのぼのとした学園生活をおくるが予科の3年生のとき、
戦況の悪化により激戦地で看護の仕事を手伝い、
ひめゆりの学友の多くを失う。
20年以上、地元の小学生たちに紙芝居をつかった平和教育に力を注いでいる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
95
分類219。ひめゆり。戦争の語り部が高校生に話をする▽前半は山内祐子さんの体験を聞く。後半は、話をきいた高校生たちが更に資料館で学び、実際にガマや岬を歩いてその当時の様子を感じる▽生き残って今できることを考え続けている。戦争とはなんだったのか、平和を守るために何ができるのか▽生の声を文章にされていて心に響きます。ふりがな有り、小学中・高学年から読める。2025.8刊2025/10/19
とよぽん
57
この本を世に出してくださった渡辺 考さんに、感謝したい。そして、自らのひめゆり学徒の体験を高校生に語ってくださった山内祐子さんに、感謝したい。真剣に山内さんの話を聞き、飯上げの道程を追体験した高校生たち。共に戦争の悲惨さや愚かさを語り継ぎたい。非戦のバトンを永遠につなごう。沖縄戦を、私たちはもっと聞き、知って、伝えなければならないと思った。2025/10/30
菱沼
4
10年前に沖縄へ行き、ひめゆり平和祈念資料館とその近くの外科壕跡に行った。その数年前長野県松代に移転予定だった大本営跡を見た。この完成が間近になって、大本営は沖縄の牛島中将に「もういいよ」と言ったのだ。そして牛島中将は自決し、沖縄はアメリカの手に落ちてたくさんの人々が集団自決した。山内さんが「教育は大事」というのが痛いほどの実感として伝わる。「捕虜になるよりは死」と教えられ、ほかの選択肢を考えられないほどの教育を受けた人の言葉。ひめゆり学徒たちの行動に、今日マチ子の漫画「コクーン」を思った。2025/09/19




