人薬(ひとぐすり)―精神科医と映画監督の対話

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人薬(ひとぐすり)―精神科医と映画監督の対話

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  • サイズ B6変判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865783452
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0030

内容説明

精神科閉鎖病棟の「鍵」を開けた精神科医、山本昌知。患者さんを一人の生活者として、人との関係こそが「薬」となる、と向き合う山本医師と、モザイクをかけない患者さんのありのままを撮影し「精神」「精神0」という「観察映画」作品に結実させた映画監督、想田和弘。生きづらさを感じるすべての人へ。

目次

第1章 歩み(山本昌知の歩み;想田和弘の歩み)
第2章 「鍵」をはずす(一人一人、行動の動機がちがう―初めての赴任先、青山病院で;地域に出ること―医者と患者の関係を変える ほか)
第3章 「人薬」(施設が良い、悪いではなく「行きたいかどうか」;「人薬」―技術でなく、時と場所をともにしてくれる人がいること ほか)
第4章 地つづきの世界(患者さんが亡くなったこと;耐えられるのかと想像すると、相手を尊敬できる ほか)
第5章 “こらーる”という場(一生懸命やれば、周囲がつられることがある;「本人が目的意識をもてない入院は反対」 ほか)

著者等紹介

山本昌知[ヤマモトマサトモ]
1936年岡山県生まれ。1961年岡山大学医学部卒業。岡山県立病院(当時)、尾道市青山病院勤務を経て、1972年に岡山県精神衛生センター(当時)の所長に就任。青山病院時代の1969年から「精神病院の鍵は誰が締めているのだろうか」「どんな意味があるのだろうか」をテーマに、入院患者、看護者と話し合いを重ね、閉鎖病棟の鍵を開ける取り組みを始める。1997年、同センターを希望退職後、無床診療所「こらーる岡山」を開設。同代表を務めた

想田和弘[ソウダカズヒロ]
1970年、栃木県生まれ。東京大学文学部宗教学科卒。スクール・オブ・ビジュアルアーツ映画学科卒。NHKなどのドキュメンタリー番組を数多く手がけた後、台本やナレーション、BGM等を排した「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。観察映画第1弾『選挙』(2007)は世界200カ国近くでTV放映され、米国でピーボディ賞受賞。続く『精神』(08)、『Peace』(10)、『牡蛎工場』(15)、『港町』(18)など、いずれも国際映画祭に招待され、受賞多数。これまでにポーランド、韓国、イタリア、ベルギー、カナダ、中国、香港、台湾など、世界各地でレトロスペクティブ特集上映が組まれている。最新作『精神0』(20)は、ベルリン国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を、ナント三大陸映画祭でグランプリを受賞した。2021年、27年間在住したニューヨークから岡山県の牛窓に拠点を移す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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どんぐり

71
ドキュメンタリー映画『精神』(2008年)、『精神0』(2020年)の想田和弘監督と精神科医の山本昌知による対談(2021年3月収録)。山本医師が精神科診療所「こらーる岡山」を開設したのが1997年。以降、高齢のために閉院するまで患者主役の医療づくりに取り組んできた。本書では彼のモットーである「病気ではなく人を看る」「本人の話に耳を傾ける」「患者さんとの共生」「人薬」の思い、そして想田監督による2作品について率直に語っている。→2023/06/19

Asakura Arata

5
行き場のない患者さんを自宅に招いたり、患者さんとの約束を破ったので自ら保護室に入ったり、すごい先生だなあ。入院が必要になりたっとき、紹介される病院の先生は、「甘えさせているのであそこの患者は厄介だ」というらしいが、その言い方自体が上から目線だようなあ。2022/07/15

Momoko Nishikawa

3
このお二人には、ちょっと惹かれるところがあり、読んでみた。想田さんの映画は結構好きだが、「選挙」は観ていない。「精神」「精神0」はとても良かった。山本先生のことも知りたくなった。山本先生のコラール岡山は、こんな所だったのかと思った。治療はアートで、技術ではない。一人一人がその人独特の世界に生きている、私も私のアートを精一杯すれば良い。そんな事を感じた。2023/04/11

Go Extreme

2
歩み: いじめられる人に対して優しかった父のこと 頑張り屋だった母の教訓話 山奥の村に生まれて 病室の鍵を開けて 凝り性だった子供時代 郊外型の近代社会に生まれ育って ニューヨークで学ぶ 鍵をはずす: 地域に出ること 人間として、挨拶から 責任回答方式 人薬: 行きたいかどうか 技術でなく、時と場所をともに 世話をする、してもらうのが人間の本質 地つづきの世界: 自分で治す、それに従ってアドバイスする 心と身は縄のようになっている 心と体は分けられない 他人はみんな“磨き砂” 〈こらーる〉という場2022/06/29

yama

1
言われた言葉をそのまま受け止めずに、その背景を含めて言動を受け止める。本人の意向を聞いて、それに沿うこと。…等々、うっかりすると見過ごしてしまうような、ためになる言葉がたくさんあった。エピローグがまた良くて泣いてしまった。2022/11/26

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