山と溪谷社<br> 甦れ!神の鳥ライチョウ

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山と溪谷社
甦れ!神の鳥ライチョウ

  • 著者名:中村浩志
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 山と溪谷社(2025/08発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635230131

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内容説明

中央アルプスに、半世紀ぶりに現れた1羽のライチョウ。
その姿に感動した著者は、鳥類学者として長年積み重ねてきた経験と情熱をもとに、この地にライチョウを復活させることを計画する。
本書は、絶滅が宣言されたこの山域で、ライチョウを再び定着させるために始まった保護活動の全記録である。

ケージ保護、卵の移植、動物園での飼育、ヘリ輸送など、前例のない挑戦の数々――鳥類研究に人生を費やしてきた著者を中心に、山に関わる数多くの人々が、次々と現れる課題と向き合いながら、一歩ずつゴールを目指していく姿が克明に綴られている。
その背景には、気候変動や生態系の変化、登山文化のあり方といったテーマがあるが、本書で語られるのは、現場で積み重ねられた事実と、粛々と進められた試行錯誤の過程だ。

山を楽しむ人なら誰もが知っている山岳風景の、その裏側に広がる知られざる保護の現実。なぜライチョウは戻ったのか、そして、これから山はどうあるべきか。
全ての山好き、自然好きに捧げる、渾身のサイエンスドキュメント!


■内容
序章 中央アルプスに半世紀ぶり雌が飛来
第1章 復活にあたり参考となる過去の事例
第2章 解明された日本のライチョウの隔離と分化の歴史
第3章 卵差し替えの試み
第4章 北岳でのケージ保護の成果
第5章 中央アルプスでの事前調査結果
第6章 本格的に開始された復活事業
第7章 背水の陣となった乗鞍岳のケージ保護
第8章 悪天候に阻まれたヘリ輸送
第9章 20羽からのスタート
第10章 ケージ保護した家族を動物園に降ろす
第11章 腸内細菌とアイメリア原虫の課題
第12章 動物園に降ろした家族の雌親が死亡
第13章 動物園でライチョウが育てた雛を山に戻す
第14章 第20回ライチョウ会議駒ヶ根・宮田大会
第15章 復活した中央アルプスのライチョウ
第16章 最後の課題 野生復帰技術の確立
第17章 雛の輸送中に起こった信じられない事故
第18章 日本のライチョウの今後
第19章 日本のライチョウの未来

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

roatsu

12
中アで2018年に発見されたライチョウの飛来雌をきっかけとして続けられてきた同山域での復活プロジェクトの歩みを、文字通り老骨に鞭打ち心血を注いで率いて来た中村先生が綴った記録。本当に薄氷を踏むというか刃の上を渡る様な難しさと緊張を伴う繊細な固有種の保護と生育の試みの実態に触れる。印象深いのは中村先生の恩師である信大の羽田先生がかつて描いた復活計画が今も有効性を以て機能したこと。偉大な先人の未来を見据えた研究とそれを後進が紡いで開花させる尊さを思う。中アのライチョウにはまだお目にかかっていないけれど、たくさ2025/09/18

🍭

7
488(鳥類)図書館本。山と渓谷社2025年9月1日発行。中央アルプスでのライチョウ復活計画プロジェクトについて、中村先生の視点から描かれた保全活動記録。近藤さんのものと比べると学術寄りで中村先生の心情の吐露もあり経緯を辿っていると、現場で何があったかという部分が詳細に描かれている。25年からは小林篤氏から福田真氏になったということで体質が変わるといいですね。この事業は人為的な環境保全へのスライドを考える上で非常に重要なことが描かれている。現場に出続ける熱意(狂気)の研究者と御用学者の差は大きいな。2025/10/20

こんす

4
中央アルプスでのライチョウの復活事業について、その先頭にたって粉骨砕身した中村先生の思いと共に、これまでの経過と成果を知ることができた。ニュースで飛来してきた雌がいて事業が始まった事は知っていたが、ここまでの成果を挙げられていたとは驚いた。絶滅危惧種の保護繁殖に成功している事例は他にないのではないだろうか。それにしても、多くの人々の尽力の結果とは言え、中村先生個人の情熱が凄すぎて、現状後継者と呼べる人物がいない事だけは今後の懸念だと思う。典型的なお役人対応で上手くことが運ばない所は読んでて本当に辛かった。2025/11/02

Spanish

1
ザックリパラパラ読んでた 雷鳥のような極地的な環境で住まう生き物は、環境変化に対して脆弱なんだなーと思った。2025/10/28

Kouhei Higuchi

0
世界最南端に生息する日本のライチョウ。 温暖化や人の活動により危機的な状況から、科学的な知見と溢れる情熱で多くの人が関わり合い、一度絶滅した中央アルプス木曽駒ヶ岳にライチョウを復活させるドキュメント。ドキドキしながら読んだ。著者の自然保護感が強く伝わってくる。 人と自然が共存できるためにどうすればよいか、人生を掛けて取り組んでいる著者の生き方にも注目してほしい。2025/10/10

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