内容説明
ヴェロニカ・マクリーディは八十五歳の気むずかしいおばあちゃん。スコットランドの大きな屋敷にひとりで暮らし、お茶をしたり動物番組を見たりしながら、自分の遺産をどこへやろうかと考えている。ある日、南極でおこなわれている資金不足のアデリーペンギン研究を知った彼女は、遺産をゆずる相手としてペンギンがふさわしいかを見極めるべく、はるか南の大陸へと一世一代の旅に出た──。世界16か国以上で翻訳刊行、明日を生きる希望に満ちた傑作ペンギン文学!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
165
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。本書は、祖母孫ペンギン物語でした。南極に行って(六大陸制覇)、ペンギンの大群を観たい気もしますが、お金と体力が続くか心配です。Suicaからペンギンのイラストが消えるのが残念です🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧🐧 https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/97844880115292025/11/12
榊原 香織
125
何て素敵な小説! 85歳の老婦人がペンギンに会いに南極へ。アデリーペンギン可愛い。今年の私的ベスト3に入る。3部作(未翻訳)の第一部らしい。2025/10/11
しいたけ
72
素晴らしかった。遺産の譲り先をペンギンにしようと思い立ち、南極のペンギン研究センターに一人乗り込むヴェロニカ、85歳。いないと思っていた血縁者、しかも血を分けた孫の存在を知る。孫やセンターの研究者たち、家政婦と登場人物は少ないが、皆が生き生きと目の前で喋り、嘆き、困惑し、温もりのある愛情を示す。ヴェロニカの来し方が映画を観ているかの如く再生され胸に迫る。生ききった彼女を尊敬する。エピローグに涙するとともに、何故だか私まで胸を張って読み終えた。2026/01/09
keroppi
64
86歳の頑固ばあさんの終活。テレビで見たペンギンに財産を残そうと確かめに南極に行くというとんでもない設定。みんな迷惑がるが、ペンギンの可愛らしさとともにハートウォーミングな展開。孫も見つかり、孫との交流の中で、ばあさんの若き日の話も切なく描かれる。人生の終盤になっても、自分の信じる道を貫く姿は魅力的に見える。さすがに南極までは行けないけど、こんなたくましさは持っていたいなと思う。2026/06/14
NAO
61
裕福で気難しい老婆が、自分の死後に残る莫大な遺産を南極のアデリーペンギン研究所に譲渡しようと考え、実際に自分で南極まで出向く。 辛いことばかりで人間嫌いになったヴェロニカだが、不摂生で不謹慎に見える孫のパトリックの過去もかなり悲惨。パトリックがちゃらんぽらんに見えて実は優しいのは、自分が辛い思いをたくさんしてきたからかもしれない。南極でもヴェロニカも自分のしたいようにするという姿勢を貫くが、ペンギンたちとの触れ合いや研究員テリーとの交流を通して少しずつ自分の心を開いていく。2026/07/30




