内容説明
哲学とは何か? 心、自我、自由、空間、時間、死といった基本テーマを軸に、他の学問にはない「哲学の固有性」を「内在と超越の揺らぎ」として描き出す、哲学入門書。永井均氏、推薦!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
shin_ash
5
多分Amazonのおすすめか何かで目について興味を引いたので手に取った気がする。帯に「賛同はできないがこれは哲学である」旨があった様に思う。私も本書の見解にまったく賛同できないが、色々と参考になった様に思う。著者は哲学の正当な教育を受けている点ではフォーマルなのであるが、アカデミアではない分多少砕けた整理になっており、それがいい意味でライトな哲学入門になっていると思う。逆に著者の興味のあるテーマを著者の主張に沿ってガチで展開すればドン引きしてしまう様な気もする。勿論、著者とは見解が異なるからと言って理路整2025/07/21
あに太
3
哲学の知識がなくても楽しめる哲学の本。登場する哲学用語は「内在」と「超越」そして「神秘」の3ワードだけ。「内在」とは「世界の内部に存在してること」。「超越」とは「世界の外部のこと」。「神秘」とは「超越を経由することで、私たちが内在という在り方をしてるこの世界が奇跡として認識される」ことである。哲学は「内在的な視点を突き詰めてゆくと超越がぼやけてきて、超越的な視点を突き詰めてゆくと内在がぼやけてくる」。また、「哲学の扱う領域は、その内と外の転換が機能しなくなるような領域である」。純粋に面白い。2025/08/01
Go Extreme
3
https://claude.ai/public/artifacts/e5a516e0-3923-4e37-8510-17ddf144fd9b 2025/06/10
YASU
2
哲学入門書、とは言えない。この独白的叙述形式は哲学書にはよく見られるが、本書はあまりにも“私”的でエッセイに近い。で、その視点から本書を読めば、一人の若い在野の哲学徒がこの世界のあり方、見え方に苦悩しつつ生を模索する姿に心動かされる。よくも悪くもその若さが、痛々しいほど伝わってくる。「本書を読み進めるには私という人間を信用してもらうしかない」と書かれているとおり、思わず感情移入してしまう個所も多々ある。が、繰り返すが、哲学入門書を選択するなら、少なくとも「文献一覧」のあるものを選ぶべきである。2025/10/10
ゆうやけPC
1
著者は、独り山の中に住み、精神は哲学の山の中にある。仙人のような暮らしぶりだ2025/08/20




