内容説明
「導入しただけ」で終わらせない。ちゃんと使える顧客データ基盤のつくり方。
サードパーティクッキー廃止やプライバシー規制強化を背景に、マーケティングのあり方が問われています。今、企業に求められているのは、ファーストパーティデータを中心とした顧客データの統合と活用。つまり、CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)の整備です。
本書では、GA4で取得できるウェブやアプリの行動データを例に、BigQueryでの実装方法を解説。クラウドやオンプレミスを問わず、名寄せや行動履歴の統合といった技術的な処理も実践的に取り上げます。
中小企業でも導入できるスモールスタートの手法、パーソナライズ施策、組織づくりのヒントなど、成果につながる知見を網羅。GA4活用に悩む方、CDP構築に挑戦したい方にとっての羅針盤です。
【こんな方におすすめ】
・GA4やBigQueryの活用に手ごたえを感じられていない方
・CDP構築に関心があるが、技術や予算に不安がある方
・顧客行動や属性データを施策に活かしたい方
・DXやマーケ推進を担う実務担当者や部課長
【本書で得られること】
・クラウド/オンプレミスを問わないCDP構築の設計視点と技術要件
・GA4×BigQueryによるログ活用とセグメント設計
・名寄せや属性統合、パーソナライズ施策への接続方法
・自社に最適な顧客データ基盤を構築・運用する実践知
目次
表紙
はじめに
目次
Chapter 1 データの活用領域と現在位置
1-1 データ活用の現在地を把握しておこう
1-2 デジタルマーケティングで取得できる主なデータと活用方法
1-3 データ活用の難しさ
1-4 1st Partyデータと3rd Partyデータの違い
1-5 アクセス解析ツールGA4の重要性
1-6 GA4でデータを取得するための操作手順
1-7 GA4で取得できるデータの種類
1-8 GA4のデータをBigQueryに接続するべき理由
Chapter 2 CDPを自前で作るための基礎知識
2-1 CDP(顧客データ基盤)は本当に必要か?
2-2 BigQueryのCDP活用に向けた要件定義で必要なこと
2-3 BigQuery、顧客データを活用した運用方法
Chapter 3 CDPの技術要件と基礎知識
3-1 データとは
3-2 データ基盤
3-3 CDPのコアコンポーネント
Chapter 4 データ基盤のインフラ
4-1 CDP活用を担う「人」の観点
4-2 CDPのデプロイ形態
4-3 CDP導入のコストやサポートについて
4-4 データウェアハウスの選定ポイント
4-5 ETLツールの選定ポイント
4-6 ワークフローエンジンの選定ポイント
Chapter 5 CDP構築の要件
5-1 既存システム調査
5-2 データ転送(ETL)
5-3 統合顧客マスタをゴールとしたデータ処理
5-4 個人情報やPIIの扱い
5-5 CDPの非機能要件
5-6 補足:管理を最小限にする設計
Chapter 6 データ処理
6-1 差分更新データから最新のレコードを生成
6-2 データクリーニング
6-3 名寄せ
6-4 行動履歴データの処理
6-5 その他のデータ
6-6 データモデリングとCDP
Chapter 7 GA4のログ処理
7-1 ログ活用の目的、メリット、留意点
7-2 GA4のログ形式
7-3 ネストされたデータの扱い方
7-4 ログ分析の観点
7-5 分析用ログ
7-6 ユーザやセッション単位の情報を付加したログを使った分析方法
7-7 分析用ログを顧客マスタ化する
7-8 ログ処理のパイプライン
Chapter 8 CDP構築後の活用方法
8-1 分析・可視化
8-2 マーケティングオートメーション・接客施策(個別施策、CRM)
8-3 広告
8-4 組織体制におけるDX推進部門の役割
おわりに
索引
著者プロフィール
奥付