罪悪の王子たち 呪われし玉座 [下]

著者名：ケリー・マニスカルコ【著】/入間眞【翻訳】

竹書房（2025/08発売）

• ISBN：9784801946002

内容説明

誓いか、別れか。
Goodreads Choice Awards 2023
「ロマンタジー」部門選出作品
運命の先で待ち受ける真実。
さらなる試練が幕を開ける！

【あらすじ】
自身の才能を取り戻すべく、試練に立ち向かう覚悟を新たにしたカミラ。
互いの真実と秘められた過去に直面し、揺れる心を抱えながら、
カミラとエンヴィはともに過酷なゲームに挑み続ける。
敗北はすなわち死――。
その重圧のなかで、ふたりはついに最終局面へと突き進む。
たどり着いたのは、闇のフェイ族の王国〈ワイルド・コート〉。
そこには、過去の過ちからエンヴィが憎しみを持ち続けてきた相手であり、
今回のゲームの主催者でもある王レノックスが待ち受けていた。

さらなる苦難が降りかかる中、ゲームの真の狙いが明かされ、
ふたりは究極の選択を迫られる――。
陰謀と激情が渦巻く物語は、ついにクライマックスへ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ゆのん]

上巻でもスピード感がよくどんどん読み進めてきたが、下巻に入りそのスピード感は息も出来ない程。加えて2人に訪れる危機に次ぐ危機と、抱える秘密の真相、それに対する2人の気持ちと怒涛の展開がめまぐるしく襲ってくる。明かされる秘密に息をのみ、思い通りにいかない気持ちにヤキモキし、幾度となく訪れる危機的状況に体は強張り、愛の行為に赤面する。没入感が凄い。凄すぎる。そして訪れるラストの前に大きく深呼吸をし、ハッピーエンドでありますようにと神にも祈る気持ち。もの凄いスピード感と没入感が気持ち良い最高の読書時間だった。

2025/04/10

[りらこ]

下巻はもう上巻にてどっぷりとその世界を理解しているからか、一緒に冒険している気分。仕掛けられている罠や謎や魔法、それから主人公の持つ謎、王子の力の限りなさなど次々と展開する場面は息をつかせないスピード感。明らかになる主人公の謎を知ると今までの色々がストンと落ちる。ファンタジーだけどロマンスも濃く。映画化や映像化すると壮大すぎるかな、なんて勝手に想像。

2025/09/07