母が三人寄れば、かしましい

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母が三人寄れば、かしましい

  • 著者名:中島要
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • PHP研究所(2025/08発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569905044

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内容説明

実母の幼馴染みの女性に育てられたお佐奈は、江戸は深川清住町の船頭と夫婦(めおと)になった。そんな彼女の前に、亡くなったと聞かされていた実母が訪ねてきた。お佐奈を産んですぐ、上方へ男と駆け落ちしたのだと言う。身勝手な実母の帰郷に憤懣(ふんまん)やるかたないお佐奈だったが、なんと実母は、姑(しゅうとめ)のもとで働くことになり……。三人の母との間で起こる数々の難事を通じて、親子の在り方を描く感動の家族小説。文庫書き下ろし。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

136
ふふふ、カバーイラストの想像通りの面白さだった。産みの母、養母、姑・・三者三様元気過ぎる。それぞれが喧しいのに三倍だものね(汗)連作6話、こんな人情話は大好物。佐奈と周平夫婦のキャラも好い。続きが読みたい。有りますよね?2025/09/04

タイ子

86
母が3人も寄ればそりゃうるさいでしょ。この3人とは、お佐菜という超イケメンの船頭を夫にそれなりに幸せに過ごしてきた女性の母親たち。実母はお佐菜を産んですぐに親友に預けて惚れた男と駆け落ち。育ての母はお手貸し(介護職)をしながらお佐菜を育ててきた。もう一人は姑。そんな時、実母が十数年ぶりに帰ってきた。お佐菜は怒り心頭、何をいまさらどの面下げてと怒ってみても実母はどこ吹く風のすま顔。3人の言い分はかしましいけど、どこか憎めないおっかさんたち。たぶん、ムダに人生を歩んでない矜持が見え隠れするからかも。2025/09/15

むつこ

27
新婚の主人公は亡くなったと聞かされた実母が現れ、育ての母、義母とお母さんが3人になり賑やかになる。みんなはっきり言う性格でさっぱりしてて肩が凝らないストーリー。江戸の下町だから成立するんだろうな。2025/09/15

fuku3

23
2025.10.12読了。深川清澄のお佐奈は、猪牙舟の船頭周平と夫婦にり二年。イケメンの周平は、芸妓や若い女子衆から声を掛けられる存在。妻のお佐奈に文句を付けにくる輩もいるしまつ。だが夫婦の仲は、いたって幸せである。そんな中、死んだと聞かされていた、お佐奈の実の母親お早知が、16年ぶりに上方から帰って来た。お早知は、乳飲み子のお佐奈を残し上方へ戯作者と駈落ちしていた。それを見かねた、お早知の幼馴染のお力が寅三の後添えとなってお佐奈をここまで育て上げた。お佐奈は養母、実母、姑の三人の母に揉まれて行く。2025/10/12

のんちゃん

20
江戸深川の人気船頭周平の女房お佐奈には、赤子のお佐奈を残し駆け落ちした実母と育ての母と周平の母で姑の義母、3人の母がいる。お佐奈は3人の母それぞれにいろんな思いがあるが、その母達もそれぞれにつれあい、子供とも一筋縄ではいかない事情を抱えていた。私も母の端くれなので、お佐奈(後に自身も母になる)そして3人の母の気持ちに各場面で共感したり同情したりだった。江戸の親子関係も今と本質は変わらない。余談として江戸時代にも今の介護職の様な仕事、お手貸しという職業があった事を知り驚いた。温かくも考えさせられる話だった。2025/12/24

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