内容説明
富山藩の下級藩士・金盛連七郎は失業の身。ある日、重臣・寺西左膳から〈抜け荷〉の密命が下る。成功の暁には復職を約束する、と。ご法度と知りつつ、連七郎には選択肢はない。苛酷な決死行は富山から蝦夷・薩摩を経て再び戻る日本一周。そのなかで連七郎は侍以外の人々に初めて出会う。荒くれの船乗り、大商人、アイヌの美しい娘。旅の終わりに湧いてくる感慨とは。男たちの転機を描く傑作。(解説・細谷正充)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Y.yamabuki
14
元富山藩士の連七郎は、藩から密命を受けて、蝦夷、薩摩と回って、富山に戻る抜け荷の舟に乗る。うまくいけば、藩士に戻れる。彼の知恵と勇気、恋と友情の冒険譚。そのなかで侍から商人へ、そして身分の拘りの無い自由な心を持つ人へと、時代の流れに呼応するかのように変わっていく。作者の仁志さんは、富山生まれ。越中舟橋、神通川に立山連峰、岩瀬の町並み、富山に行ってみたくなった。2026/02/18
がんこおやじ
3
とても面白かった。時代物だが、展開が早くて話も日本全土にまたがり、スケールが大きい。蝦夷や薩摩と言う当時はかなりの僻地の様子が上手く描かれていると思う。オススメ。2025/11/23
好奇心
0
富山藩の下級藩士・金盛連七郎は失業の身。富山の薬売りと薩摩の係わりは、他の本でも何冊か読んだことがあり、興味深く読ませて貰った、富山・蝦夷・薩摩に薬・昆布が係わる抜け荷、当時の輸送は大量物資は舟に頼り、海の気象により命懸け、アイヌの娘を嫁に迎え、最後には侍を捨て、商人になる展開、時は明治はすぐそこまで来ていた、加賀の支藩、富山の困窮ぶり、何処の藩もあったのでは? 2026/01/09




