内容説明
長く生きれば避けられない老い。古来、老化とともに発症する病や認知症(老耄〈ろうもう〉)がいかに認識され、それを患う人びとがどのような眼差しのもとで介護され生活してきたのか。続日本紀・源氏物語・徒然草・官刻孝義録などの老人や老病に関わる記述から通史的に描き実態に迫る。高齢化社会を迎えた今日の現状にも触れ、課題解明の指針を示す注目作。
目次
老いを見る眼と認知症介護の今昔―プロローグ
嫌われる老いと讃えられる老い
嫌われた老人の生理
長寿を祝う心と老苦を恐れる心
蔑まれた老醜と讃えられた老いの知
老人を支える養生法と医療
学者たちの説く老人論と医療
老いをいかに迎えるか
老人の健康を支える技と知識
近世における老耄介抱の実践
伝統的な看取りの作法
老いと病と死
近世における看取り
近現代の老人―「老耄狂」から高齢者福祉へ―
西洋医学の導入と囲い込まれる精神障害者
近現代の老人介護の担い手―「淳風美俗」の家庭内介護
戦後の老人福祉制度の展開―エピローグ
あとがき
参考文献



