内容説明
風が吹き、桜の花びらがひらひらと舞う、夢幻のように切ない光景、そんな千里の彼方にある、咲良の国の物語
隣国小笹の侵略を受け、咲良の若き国主、貴継は馬を駆った。軍勢を引き連れ、進んだ先にあるのは人喰いの妖が住むという三本峠。怯える家臣を叱咤し、救援を待つ味方の城まで急ぐ貴継だったが、無謀にも軍勢を連れずに峠に乗り込んだ。そんな彼の元に『一昨日は百人、今日は二人』軽やかな声が響き、一人の少女が姿を現す。明らかに人とは異なる気配を持つ彼女こそ、三本峠に住む妖だった。妖の圧倒的な力の前に、死を覚悟した貴継だが、気まぐれからか、妖は取り引きを持ちかける。それは、彼の右目と引き換えに、この峠の通行を許すというものだった。人と、人喰いの妖。陰謀と欲望が渦巻き、平和な咲良の国に暗雲が立ちこめる。
【著者】
泉水小夜
目次
第一章 春告鳥 第二章 梅雨冷え 第三章 夕紅葉 第四章 凍て空を仰ぐ 第五章 雪の果て 終章 千里の彼方
-
- 電子書籍
- 主役が私の邪魔をする【タテヨミ】第31…
-
- 電子書籍
- 【単話売】天に恋う 38話 ネクストF…
-
- 電子書籍
- ふしだらなフェイス 愛蔵版(6)
-
- 電子書籍
- 1日1回ひねるだけ!自分でできる「骨盤…
-
- 電子書籍
- みどりの月 集英社文庫



